日本球界で現役最高年俸となった広島・黒田の『男気』を米メディアも賞賛

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成績以上にチームに大きく貢献したことを評価


 驚くような数字になった。
 広島・黒田博樹が12月17日に球団側と契約更改交渉に臨み、一発サイン。各メディアの報道によれば、その推定年俸は前年比で2億円アップの6億円(プラス出来高)になったという。これで現役選手としては史上最高年俸となり、その額面通りに来季41歳を迎える超ベテラン右腕が日本プロ野球界でも「顔」となった格好だ。

 それまで大活躍を果たした米メジャーリーグから昨オフに古巣復帰を果たし、8年ぶりの日本球界でもしっかりとアジャストして11勝をマーク。誰もが認める大きな貢献を果たした黒田に対し、球団側も最大限の?男気?で応えたということだろう。

 それにしても目を見張るのは、これまで12球団の中でも選手年俸のアップ率や最高額、総額などがどちらかといえば低かった広島がこんな驚がくの条件を提示したことだ。それほどに戦力のみならず集客面も含めて、総合的に黒田の働きぶりが評価されていたわけである。

 プロ20年目となる2016年は、あと7勝まで迫った日米通算200勝到達へ期待がかかる。もちろん「個人のことよりもフォア・ザ・チーム」を常に口にする黒田本人のモチベーションは来季へ向けても、まだまだ衰えることなく依然として高い。

 今シーズン終了後、引退か現役続行かと今後の去就について一時腐心していたが、悩みに悩み抜いた末の結論を出したことで迷いはすべて吹っ切れた。
 そのメラメラと燃える男気こそがチーム全体への強力な後押しとなってカープの25年ぶりリーグ制覇は今度こそ現実のものとなるかもしれない。そういう強い願望も込め、球団側はカープナインの精神的支柱に異例の大盤振る舞いを行ったのだと思う。

アメリカでも話題に


 黒田は投手だけでなく、多くの野手からも信頼と尊敬を集める非常に稀有な存在だ。いや現役選手だけではない。緒方監督以下コーチ陣はもちろん、球団スタッフ、そしてカープOBたちからも慕われている。
 今季、カープをはじめ球界関係者と接する機会があったが、黒田に関しては誉め言葉しか聞こえてこなかった。

「クロ(黒田の愛称)は本当によくできた人間だ。メジャーリーグであれほどの成功を収めても、いい意味で昔とちっとも変わらない」

 ちなみに米スポーツ専門局『ESPN』が17日(日本時間18日)に現地で放送した情報番組「Sports Center」では、黒田の年俸が日本球界で現役選手として史上最高年俸となる日本円換算で6億円に達したことがホット・トピックスとして取り上げられ、番組アンカーからやや熱っぽい口調で次のように評されていた。

「メジャーリーグの球団ならば、クロダはもっと高額の年俸を得られるはずだ。しかし、それでも彼はカープでずっとプレーすることを望むだろう。ヒロキ・クロダとは、そういう?リアル・マン?(熱い男)なのだ」

 黒田をよく知る人ならば、これに異論を唱えることはまずないだろう。