東京と埼玉で乗り合い・観光バス事業を展開する国際興業(東京都中央区、小佐野隆正社長)は20日、環境負荷の少ない事業運営をする企業に与えられる「グリーン経営認証」を取得したと発表した。申請後に新設した川崎市の事業所を除く、全10カ所の事業所での環境保全の取り組みが評価された。

 同社は11拠点に905台の車両を保有しており、同認証を取得した全国のバス事業者の中では最大規模(申請時)。96年から停車後にエンジンが自動的に止まるするアイドリングストップ機能つきのバスを導入するなど、環境経営への取り組みを推進している。今年度中に環境対応型車両を46%にまで増やすという。

 「グリーン経営認証」は国土交通省の外郭団体「交通エコロジー・モビリティ財団」が推進している、環境保全を目指した認証制度。バス事業者の場合、(1)環境保全のための仕組み・体制の整備(2)エコドライブの実施(3)低公害車の導入(4)自動車の点検・整備(5) 廃棄物の排出抑制、適正処理及びリサイクルの推進――の5項目で審査基準を満たすと認証される。【了】