安心してください。食用ですよ。
 - 写真:尾藤能暢

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 映画『探検隊の栄光』で探検隊クルーとして共演した藤原竜也小澤征悦が、泣く泣くトカゲを食べた体験や、共演したユースケ・サンタマリアの仰天エピソードを披露した。

 伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を追うテレビ番組のクルーが、ジャングルの奥深くまで分け入っていく大冒険に迫る本作。孤軍奮闘しながらも次第に軽いノリのメンバーたちを本気にさせていく隊長の杉崎を熱演した藤原は、「僕はユースケさんと小澤さんに『演技の底力を見せてみろ!』とワケのわからないことを言われて、本物のトカゲを食べさせられましたからね」と苦笑いする。

 一方の小澤は「あの後、一気にゴキブリもいけばよかったのに。あれは『マダガスカルゴキブリ』というれっきとした食用のゴキブリだから食べられるんですよ。僕らは岡安(章介)さん(ななめ45°)に何とか食べさせようといろいろ試みたんですが、結局誰もゴキブリには手を出さなかったからね。間近で見れば見るほどでっかい、こんがり焼けたゴキブリだから……。いやぁ〜、竜也はよくトカゲを食べましたよ」と藤原の役者根性をたたえた。

 そんな藤原と小澤が撮影中に最も印象に残っていると口をそろえるのが、撮影中グチばかり言っていたというユースケ・サンタマリアの本気の抗議行動だ。話が全て監督やスタッフにも筒抜けだと承知の上で、「ここはワンカットじゃなきゃおかしいだろ? 映画のことわかってんのかよ!?」とユースケ・サンタマリア節をさく裂させた大胆発言に、撮影現場のスタッフ一同は青くなったり、赤くなったりと大忙しだったとか。

 そうは言いながらも、この作品のパート2を撮るなら「ユースケさんなしではあり得ない!」と口をそろえた二人。文句を言いながらも、撮影初日からちょこちょこみんなにイタズラを仕掛けたり、岡安と二人で即興コントを披露したりして過酷な現場の雰囲気を和ませてくれたというユースケ・サンタマリアに、共に熱烈なラブコールを送った。(取材・文:平野敦子)

映画『探検隊の栄光』は10月16日より全国公開