ニューヨーク・ヤンキースなどで活躍したデイビッド・コーン氏が、田中将大に手術を受けるべきだと訴えていたファン、評論家らに「誤りを認めなさい」と促したとして、話題になっている。

田中は昨年シーズン途中に戦線離脱し、当時多くの評論家もトミージョン手術を推奨していた。ただしこの手術については、「近年MLB球団はトミージョン手術を安易に勧めすぎ」「高額で入団した田中はベストなコンディションを得るためにトミージョン手術を受けるべき」と意見は真っ二つに分かれていた。

結局手術を回避した田中は、今シーズンの開幕当初こそピッチングが非難されることもあったが、徐々に復調し、先日のブルージェイズ戦の大一番で7回を零封とエース球のピッチングを見せた。

このことを受け、元ヤンキースのコーン氏が、「田中は手術するべきとツイートしてきた皆、今すぐ自分たちの誤りを認めるべきじゃないか」と訴えたというのだ。

このツイートに対して「確かに日曜日のブルージェイズ戦は完璧に抑えられた」「今ブルージェイズの強力打線を抑えられるウチのピッチャーは田中しかいない」「間違いなくワイルドカードを戦う時は田中しかいない」と、田中の必要性を認めるコメントが並んだ。

その一方で「防御率は2.77から3点台に落ちた。これは悪化といえるんじゃないか?」「ホームランが増えたのが原因だけど、与四球率も奪三振率も変わっていない」「ホームランが増えたからピッチングの質が落ちたとは言えない」などと、今シーズンの田中のピッチングの良し悪しについて議論にも発展している。

それはともかく、シーズン後半に頼れるエースとして復活した田中に対して、長年続いた「肘の問題に対する議論」はようやく収束を迎えたようだ。