<台湾の抗日>馬英九総統、「歴史を知らない」  李登輝氏を暗に批判

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(台北 4日 中央社)馬英九総統は4日、台湾の人々は第2次世界大戦時は日本人で、抗日などなかったとの主張に対し、「台湾の歴史を理解していない」と述べ、「台湾が日本と戦ったという事実はない」とする李登輝元総統を暗に批判した。

抗日戦争時に義勇隊を率いて中国大陸で戦った台湾出身者の李友邦氏とその妻、厳秀峯氏の特別展の開会式で発言。馬総統は李氏など抗日運動を行った台湾の人々について、「彼らの祖国は日本ではなく、中華民国だ」と語り、台湾に対する貢献は、消そうとしても消せない歴史上の1ページだと評価した。

また、台湾の人々による抗日は1895年調印の下関条約で日本に割譲された時から始まっており、中国大陸より30年以上も早いと強調した。

李友邦氏夫妻は戦後台湾に戻ったが、当時の国民党政権は「中国共産党の組織に参加した」などとして厳氏を懲役15年、李氏を死刑にして処刑した。

(劉麗栄/編集:杉野浩司)