8月末時点で打率.328、打点は85(いずれもリーグ2位)。本塁打は33本、盗塁は26回でリーグ1位という恐るべき成績を残しているのが、ヤクルトスワローズ・山田哲人だ。

日本球界でも数えるほどしかいない「打率3割以上、本塁打30本以上、盗塁30回以上」、いわゆるトリプルスリーの達成も確実視されている恐るべき23歳に、フジテレビ「すぽると!」(8月30日放送分)では野球解説者・石井一久氏が聞き手となりインタビューを行った。

「シーズン前からトリプルスリーは目標にしていた」。のっけからサラッと答えた山田だが、30盗塁まであと4回という現状には「後ろに畠山さんもいますし長打もあるので簡単にアウトにはなれない」と“フォア・ザ・チーム”を強調した。

また好調時の感覚について訊かれた山田は「ボールとか1球見ると“これ絶対打てるわ”みたいな」と説明。石井氏からヤクルトの先輩・青木宣親の名が挙がり、「ヒットを打つ人の感覚は人と違くて。ボールが遅く感じるとか?」と質問されると「それはありますね」と頷いた。

「色々ベンチで(その日の相手投手の)情報を言うじゃないですか。“そんな真っ直ぐ速くない”って皆に伝えるんですけど、皆は“メッチャ速いぞ”みたいな」。他の選手と違う所感を持つこともあるという山田は「僕が好調の時はそんな感じです」と淡々と話した。

だが、石井氏から「彼女はどうすんの?」と言われるや「欲しいっすよ。作りたいんですけどね。募集しましょう。結婚願望もあるので」と少しおどけてみせた山田。試合に臨む気持ちについては「去年一昨年と最下位で今みたいに優勝狙える位置にいる時の試合とではプレッシャーも違う。やり甲斐があるっていうか去年の倍以上の緊張感がある」と語った。