公式戦未勝利校同士の対戦は江戸川学園が1点差で勝利!

5回裏の連続四死球に泣いた古河一・中里 柾志投手。江戸川学園取手は1年生・菅原 純輝が先発抜擢に応える先制タイムリー!

 土浦市川口運動公園野球場で行われた茨城大会1回戦、第1試合は江戸川学園取手と古河一というカードだ。両チームは秋・春と地区予選1回戦で敗れており、まだ公式戦で勝ちを経験していない。江戸川学園取手はベンチ入り20人のうち15人を取手シニア出身者が占める。この日の先発メンバーは8番・センター牧原 孝樹(3年、八千代シニア)を除く8人が取手シニア出身者だ。古河一の先発はエース右腕・中里 柾志(3年、結城南中)、江戸川学園取手は背番号6の右サイド・大塚 海人(2年、取手シニア)が任された。

 まず江戸川学園取手が先手を取る。2回裏、一死から4番・吉田 将伍(1年、取手シニア)がレフト脇に落とすツーベースで出塁し、エラーでチャンスを広げると、7番・菅原 純輝(1年、取手シニア)のレフト前タイムリーで1点を先制する。(古河一0ー1江戸川学園取手)

 3回表、古河一は先頭の黒川 洋大(2年、古河一中)が四球で出塁し、送って一死二塁のチャンスを作るが後続が断たれる。

 3回裏、江戸川学園取手は二死から3番・冨澤 拓己(3年、取手シニア)が死球で出塁し、4番・吉田のライト前ヒットで二死一、三塁のチャンスを作るが、5番・谷口 祥一(3年、取手シニア)は初球のスローカーブを引っ掛けてセカンドフライに倒れる。

 試合中盤に差し掛かり、古河一にチーム初ヒットが生まれる。4回表、 先頭の2番・海老沼 佑典(3年、古河一中)が サード強襲ヒットで出塁すると、送って一死二塁。さらに4番・ 藏谷 武(3年、結城中)がセンター前ヒットで一死一、三塁とし、江戸川学園取手先発・大塚のボークで三走が生還。古河一が1点を返して同点とする。(古河一1ー1江戸川学園取手)

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 4回裏、江戸川学園取手は二死から8番・牧原 孝樹がサード前へのセーフティバントで出塁し、盗塁で二死二塁のチャンスを作るが後続は断たれる。

 5回裏、同点とされた江戸川学園取手が勝ち越しに成功する。先頭の1番・藤野がライト前ヒットで出塁し、犠打と内野安打で三進。4番・吉田 将伍、5番・谷口 祥一は連続死球で二死満塁とする。ここで6番・橋本 宏大(3年、取手シニア)はフルカウントから押し出しの四球を選び、1点を勝ち越す。(古河一1ー2江戸川学園取手)

 6回裏、江戸川学園取手は送球エラー、インターフェア、内野安打で再び二死満塁とするが、4番・吉田はライトフライに倒れる。

 7回表、古河一は先頭の4番・藏谷 武がセンター前ヒットで出塁し、5番・櫻井 竜也(3年、結城中)が四球でつないで無死一、二塁とするが、6番途中交代・稲葉 亘毅(2年、結城南中)はセカンドゴロゲッツーに倒れ二死三塁。7番・黒川 洋大は空振り三振で無得点に終わる。

 7回裏、江戸川学園取手は一死から6番・谷口が死球で出塁し、送って二死二塁とするが、8番代打・草野 竜也(2年、取手シニア)はライトフライに倒れる。草野はそのままセンターの守備へ。江戸川学園取手はこれで守りに就く9人全員が取手シニア出身者となる。

 1点差で迎える9回表、何としても追い付きたい古河一は、先頭の2番・海老沼 佑典はフルカウントまで粘るがセンターフライで一死。3番・澤邊 智貴(3年)の当たりはセンターのダイビングキャッチに阻まれ二死。ここまで2安打の4番・藏谷はピッチャーゴロに倒れ試合終了。

 江戸川学園取手が2対1で古河一を下し、2回戦進出を決めた。古河一は再三のピンチをしのぎながら終盤までもつれるゲームとなったが1点が遠かった。一方、江戸川学園取手は7回表の無死一、二塁からゲッツーに仕留め、古河一に傾きかけた流れを一気に手繰り寄せた。江戸川学園取手は次戦、好投手を擁する東洋大牛久と対戦する。

(文=伊達 康)

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