トップ語録2006 9─12月編
ライブドア・ニュース編集部が追ったトップ語録もいよいよ最終回。戦後3番目、5年半におよぶ小泉純一郎政権が幕を引き、「美しい国づくり」を公約に掲げた安倍晋三氏が下馬評通り新総理に就任した。
「いざなぎ超え」の景気拡大を背景に、大手企業で回復基調が鮮明になる一方、国内市場の頭打ちに悩む成熟産業では名門企業どうしが紳士協定を結び、規模拡大に奔走する姿が目立った。証券業界の盟主であるはずの日興コーディアルグループの不祥事が今年の経済ニュースを締め括り、市場の早期正常化に暗い影を落とした。
◆ ◆ ◆
「世代を代表しているという意識はそれほどないが、社会的により大きな価値を生み出し、世の中の模範となっていく存在となっていければうれしい」── 笠原健治・ミクシィ社長 (9月14日 東証での上場会見で)
「(小沢一郎代表は)本格的な国会論争が始まるまでには、元気になって国会での論争に勝つと言っていた」── 菅直人・民主党代表代行 (9月25日 代表再任直後の緊急入院で小沢氏が会見に欠席したことについて)
「若葉マークなので、あまり厳しい質問はしないでほしい」── 西見徹・ダイエー社長 (10月6日 社長就任会見で)
「我々が市場を独占するわけではない。(ダイエーの)体制は変わったが、お互い協力していくことには変わりはない」── 柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長 (10月13日 ダイエーとの提携について低価格衣料店の開業式で)
「親父の跡を継ぐ候補者は、確かに後援会もあるし、名前は知っている、随分勇気ある人がついている。しかし、なかなか大変なこともある。何といっても全盛時代の親父と比べられる」── 安倍晋三首相 (10月14日 衆院神奈川16区補選の街頭遊説で)
「複雑怪奇な料金体系を、一度聞いたら忘れないものにした。どこの社のどのプランが一番安いか、そういう議論はもう終わり」── 孫正義・ソフトバンク社長 (10月23日 「予想外割引」の発表記者会見で)
「これで終わりにしたい、これで安全性に対する対応はしたつもり。これで絶対にないかと言われると、電池は工業製品で、絶対と言われると難しい」── 中川裕・ソニー副社長 (10月24日 充電池の異常過熱問題を受けた記者会見で)
「ようやく今年度に入って前向きなCMができるようになってきたし、お客様との信頼関係も徐々に回復してきている」── 益子修・三菱自動車社長 (10月30日 中間決算の記者会見で)
「本質的な課題に気付くことが遅かったと認めているし、反省している。まだまだ勉強不足な点が多く、戦略面や財務面で弱い面もあった」── 西山知義・レックスホールディングス社長 (11月10日 MBO発表の記者会見で)
「バブル崩壊が破綻につながったという教訓は、銀行業務に携わる人間にとって、決して忘れてはいけない歴史だ」── 水上博和・あおぞら銀行社長 (11月14日 8年ぶりに東証再上場を果たした記者会見で)
「明星もカップヌードルに対抗した商品を持っており、この提携は『打倒カップヌードル』ということで大いに結構だ」── 安藤宏基・日清食品社長 (11月15日 明星食品との提携合意を受けた記者会見で)
「特定の競争相手に対抗したり、国内のシェア争いに勝とうとするような狭い、短期的な目的のためではない」── 中村雅知・日本製紙グループ本社社長 (11月20日 レンゴー・住友商事との提携検討入りを受けた記者会見で)
「(引責辞任せず)まず、やりきることが責任だと思う」── 井植敏雅・三洋電機社長 (11月24日 業績悪化にともなう再建計画見直しで)
「ライブドアの今後の方向性を指し示すという当初担っていた役割は済んだ」── 宇野康秀・USEN社長 (11月29日 LD社外取締役の辞任について株主総会で)
「高画質や高性能がウリの『プレイステーション3(PS3)』をライバルとは思っていないが、結果的に『任天堂の方が売れたね』と言われたい」── 岩田聡・任天堂社長 (12月7日 「wii」について日本外国特派員協会で)
「方針転換ではない。これまでも技術開発は続けてきた」── 志賀俊之・日産自動車最高執行責任者 (12月11日 自社開発のハイブリッド車の初投入について記者会見で)
「他社と比べてどうこうということではなく、質的なレベルで世界一になりたい。質が上がれば量はついてくると思う」── 渡辺捷昭・トヨタ自動車社長 (12月21日 GMを抜き07年販売台数世界一になることについて記者会見で)
「(隣に座る有村純一社長の)顔はあえて笑っているが、心では本当は泣いている。眉間にしわ寄せて、真剣にやっているじゃないか」── 金子昌資・日興コーディアルグループ会長 (12月25日 不正会計問題による引責辞任会見で)
【了】
■LDニュースが追った“戌の遠吠え” トップ語録2006
(上) 1─4月編
(中) 5─8月編
「いざなぎ超え」の景気拡大を背景に、大手企業で回復基調が鮮明になる一方、国内市場の頭打ちに悩む成熟産業では名門企業どうしが紳士協定を結び、規模拡大に奔走する姿が目立った。証券業界の盟主であるはずの日興コーディアルグループの不祥事が今年の経済ニュースを締め括り、市場の早期正常化に暗い影を落とした。
「世代を代表しているという意識はそれほどないが、社会的により大きな価値を生み出し、世の中の模範となっていく存在となっていければうれしい」── 笠原健治・ミクシィ社長 (9月14日 東証での上場会見で)
「(小沢一郎代表は)本格的な国会論争が始まるまでには、元気になって国会での論争に勝つと言っていた」── 菅直人・民主党代表代行 (9月25日 代表再任直後の緊急入院で小沢氏が会見に欠席したことについて)
「若葉マークなので、あまり厳しい質問はしないでほしい」── 西見徹・ダイエー社長 (10月6日 社長就任会見で)
「我々が市場を独占するわけではない。(ダイエーの)体制は変わったが、お互い協力していくことには変わりはない」── 柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長 (10月13日 ダイエーとの提携について低価格衣料店の開業式で)
「親父の跡を継ぐ候補者は、確かに後援会もあるし、名前は知っている、随分勇気ある人がついている。しかし、なかなか大変なこともある。何といっても全盛時代の親父と比べられる」── 安倍晋三首相 (10月14日 衆院神奈川16区補選の街頭遊説で)
「複雑怪奇な料金体系を、一度聞いたら忘れないものにした。どこの社のどのプランが一番安いか、そういう議論はもう終わり」── 孫正義・ソフトバンク社長 (10月23日 「予想外割引」の発表記者会見で)
「これで終わりにしたい、これで安全性に対する対応はしたつもり。これで絶対にないかと言われると、電池は工業製品で、絶対と言われると難しい」── 中川裕・ソニー副社長 (10月24日 充電池の異常過熱問題を受けた記者会見で)
「ようやく今年度に入って前向きなCMができるようになってきたし、お客様との信頼関係も徐々に回復してきている」── 益子修・三菱自動車社長 (10月30日 中間決算の記者会見で)
「本質的な課題に気付くことが遅かったと認めているし、反省している。まだまだ勉強不足な点が多く、戦略面や財務面で弱い面もあった」── 西山知義・レックスホールディングス社長 (11月10日 MBO発表の記者会見で)
「バブル崩壊が破綻につながったという教訓は、銀行業務に携わる人間にとって、決して忘れてはいけない歴史だ」── 水上博和・あおぞら銀行社長 (11月14日 8年ぶりに東証再上場を果たした記者会見で)
「明星もカップヌードルに対抗した商品を持っており、この提携は『打倒カップヌードル』ということで大いに結構だ」── 安藤宏基・日清食品社長 (11月15日 明星食品との提携合意を受けた記者会見で)
「特定の競争相手に対抗したり、国内のシェア争いに勝とうとするような狭い、短期的な目的のためではない」── 中村雅知・日本製紙グループ本社社長 (11月20日 レンゴー・住友商事との提携検討入りを受けた記者会見で)
「(引責辞任せず)まず、やりきることが責任だと思う」── 井植敏雅・三洋電機社長 (11月24日 業績悪化にともなう再建計画見直しで)
「ライブドアの今後の方向性を指し示すという当初担っていた役割は済んだ」── 宇野康秀・USEN社長 (11月29日 LD社外取締役の辞任について株主総会で)
「高画質や高性能がウリの『プレイステーション3(PS3)』をライバルとは思っていないが、結果的に『任天堂の方が売れたね』と言われたい」── 岩田聡・任天堂社長 (12月7日 「wii」について日本外国特派員協会で)
「方針転換ではない。これまでも技術開発は続けてきた」── 志賀俊之・日産自動車最高執行責任者 (12月11日 自社開発のハイブリッド車の初投入について記者会見で)
「他社と比べてどうこうということではなく、質的なレベルで世界一になりたい。質が上がれば量はついてくると思う」── 渡辺捷昭・トヨタ自動車社長 (12月21日 GMを抜き07年販売台数世界一になることについて記者会見で)
「(隣に座る有村純一社長の)顔はあえて笑っているが、心では本当は泣いている。眉間にしわ寄せて、真剣にやっているじゃないか」── 金子昌資・日興コーディアルグループ会長 (12月25日 不正会計問題による引責辞任会見で)
【了】
■LDニュースが追った“戌の遠吠え” トップ語録2006
(上) 1─4月編
(中) 5─8月編