ラストは笑顔で観客に挨拶<br>撮影:田中栄治
 2002年4月のデビュー以来、2006年7月に3枚目となるアルバム「24-twenty four-」を発売したSowelu。このアルバムを引っさげて全国6都市にて行われてきたツアー「Be happy 2006」が9月30日、東京SHIBUYA-AXで最終日を迎えた。

 予定時間を少し過ぎて最終公演は静かに開演した。青色の照明と流れ出したストリングスが場内を幻想的な空気で包む中、白のロングドレスを身にまとったSoweluがスポットライトに照らし出される。ピアノの演奏をバックに情感豊かに「to YOU」を歌い上げるSoweluの姿を会場中が固唾を呑んで見守った。続く「Crazy for you」では一転して場内がライトアップされ、バンドサウンドにSoweluの明るい歌声が加わり、客席が手拍子でそれに応える。

 自らの実体験をリアルに描いたという「without you」では左手にマイクを握りしめ、歌詞に込めた想いを必死で伝えようとするかの様に右腕を激しく揺さぶりながら歌う。アコースティックギター・バージョンにアレンジされた「君の気配」へと「24-twenty four-」からの選曲が続いた後は、昔懐かしいBen E. Kingの「STAND BY ME」、アダルティーなジャズ・テイストにアレンジされたAerosmithの「I don't want to miss a thing」とカバー曲を披露して、ステージ袖へと消えて行く。

 緑のミニスカートへと衣装チェンジしたSoweluが再び登場して、ライブ後半がスタート。バックダンサーを引き連れて、ステージ上を所狭しと左右に動き回る。上着を脱ぎ帽子を目深に被ると、腰をくねらせてSEXYなダンスで客席を魅了した。

 後半は怒濤のシングル攻勢が続く。初めて自分の曲を聴いて救われたと打ち明けた「Last Forever」。「breath〜想いの容量〜」へとしっとり目の曲が続いた後は、ラストスパートを駆けるかの様にアップテンポなナンバーを連発。「Rainbow」ではメガネを掛けたSowelu先生による音楽の授業が開講し、客席を半分ずつのチームに分けてのコーラス勝負。頑張った両チームへのご褒美として、Soweluの合図と共に上空から一斉に白とオレンジの風船が降り注ぐと、客席は収拾がつかないほどの暴れっぷり。ラストは最新シングル「Dear friend」で大盛り上がりのまま駆け抜けた。

 アンコールではバンドメンバーお揃いで、Soweluが自らデザイン・プロデュースしたツアーグッズを身に着けて登場。「守るべきもの」「I Will」へと続き、いよいよ最後の曲「my dear」を迎える。デビューからの5年間、何度となくファンに支えられてきたことを涙混じりに告白すると、その恩返しとして、聴いてくれる人の心に届く歌を歌っていきたいと決意表明。最後は観客全員と笑顔で「Be happy !!」と叫び、ツアーの幕を閉じた。

演奏曲目
01. to YOU
02. Crazy for you
03. DANCE
04. tomorrow
05. without you
06. 君の気配
07. STAND BY ME
08. I don't want to miss a thing
09. Get Ready -Nite 2 Remember-
10. CC
11. He is not for me
12. Fortune
13. Last Forever
14. breath〜想いの容量〜
15. Glisten
16. Rainbow
17. Dear friend
- アンコール -
18. 守るべきもの
19. I Will
20. my dear

Sowelu - アーティスト情報

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