村上氏、HP上で経緯を説明
村上世彰(よしあき)氏は5日午前、東京都中央区の東京証券取引所で記者会見を開き、ニッポン放送株のインサイダー取引疑惑全面的に認めた。村上氏は、自身が取締役を務める「M&Aコンサルティング」のホームページ上で、「ニッポン放送株式の売買について」と題して、詳しい経緯を説明している。
村上氏の説明は次のとおり(原文のまま)。
ニッポン放送の時価総額は、保有する資産(フジテレビ株式、ポニーキャニオン株式等)の価値と比較して割安であったことに着目して、私どもは、2001 年初頭から同社株式を買い付け始め、保有株式を増やしておりました。
そのような中、2004 年11 月と2005 年1月にライブドアの堀江社長(当時)をはじめとする方々が弊社を来訪された際、同社がニッポン放送株式を5%以上取得したいという意向をお持ちであると伺いました。
ただ、当時のライブドア社の財務状況に鑑みれば、ニッポン放送株式を5%以上買い集めることは不可能だと考えており、当該意向は、ライブドアの単なる願望だとしか受け止めておりませんでした。
私どもは、ライブドア社からもたらされた情報を基に利益をあげようとする意図はなく、2004 年11 月には2005 年6 月開催のニッポン放送定時株主総会までにフジサンケイグループがグループ再編に踏み切ることができない場合には、取締役選任議案を株主提案し、私どもの議決権を中心に他の株主の賛同を募って可決を図るという方針のもと、取締役候補者の人選作業も進めておりました。
また、2005 年1月28 日頃にライブドア社から外人投資家を紹介して欲しいとの連絡があってからは、ニッポン放送株式の買い付けを止めておりました。
しかしながら、上記のライブドアによる株式取得の意向は、証券取引法167 条、同法施行令31 条に規定するインサイダー情報としての5%以上の株式買い集め行為についての決定であると解釈されるものであり、このような情報を知った以上は、MAC アセットマネジメント社の実質的なオーナーであり、非常勤取締役である私は、同社によるニッポン放送株式の買付けを停止させる義務がありました。
十分な注意を払わずに上述の義務を怠ってしまったことは、職業として株式投資に関わる者としては失格であり、ファンド出資者の方々にご心配をお掛けするとともに、皆様をお騒がせしたことにつきまして、ここに深くお詫び申し上げます。
【了】
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村上氏の説明は次のとおり(原文のまま)。
ニッポン放送の時価総額は、保有する資産(フジテレビ株式、ポニーキャニオン株式等)の価値と比較して割安であったことに着目して、私どもは、2001 年初頭から同社株式を買い付け始め、保有株式を増やしておりました。
ただ、当時のライブドア社の財務状況に鑑みれば、ニッポン放送株式を5%以上買い集めることは不可能だと考えており、当該意向は、ライブドアの単なる願望だとしか受け止めておりませんでした。
私どもは、ライブドア社からもたらされた情報を基に利益をあげようとする意図はなく、2004 年11 月には2005 年6 月開催のニッポン放送定時株主総会までにフジサンケイグループがグループ再編に踏み切ることができない場合には、取締役選任議案を株主提案し、私どもの議決権を中心に他の株主の賛同を募って可決を図るという方針のもと、取締役候補者の人選作業も進めておりました。
また、2005 年1月28 日頃にライブドア社から外人投資家を紹介して欲しいとの連絡があってからは、ニッポン放送株式の買い付けを止めておりました。
しかしながら、上記のライブドアによる株式取得の意向は、証券取引法167 条、同法施行令31 条に規定するインサイダー情報としての5%以上の株式買い集め行為についての決定であると解釈されるものであり、このような情報を知った以上は、MAC アセットマネジメント社の実質的なオーナーであり、非常勤取締役である私は、同社によるニッポン放送株式の買付けを停止させる義務がありました。
十分な注意を払わずに上述の義務を怠ってしまったことは、職業として株式投資に関わる者としては失格であり、ファンド出資者の方々にご心配をお掛けするとともに、皆様をお騒がせしたことにつきまして、ここに深くお詫び申し上げます。
【了】
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