東京都は22日、2005年の特定日に実施した都内の駅前放置自転車(オートバイを含む)などの実態調査の結果を公表した。放置自転車の台数は過去最低の11万4000台で、放置台数ワースト1位は昨年に続き池袋駅であることが明らかになった。

 同調査は、05年10月の晴天の平日、午前11時頃を基準とし、自転車については100台以上、原付自転車などについては50台以上の放置がある駅周辺(駅からおよそ500メートル以内)を対象に実施された。

 駅周辺への自転車の乗入れ台数は72万1000台だった。このうち、駐輪場に止めていた台数は60万7000台で、残りの約11万4000台が路上に放置されていた。これは、77年に実態調査が開始されて以来最低の数字で、過去最高となった90年の24万3000台の半数以下だった。
 
 放置台数のワースト2は前年同様、池袋駅(2086台)と大塚駅(1928台)だった。3位は新宿駅(1584台)。放置台数は、池袋・大塚駅がともに小幅ながら減少したが、新宿駅は前年より279台増加した結果、前年の13位から一挙に3位と、不名誉なランクアップとなった。

 市区町村が04年度に撤去した放置自転車の総数は84万7000台で、そのうち持ち主に返還されたものは45万7000台、引き取られず処分されたものは過去最高の43万1000台であった。また、市区町村の主な放置自転車対策は、駐車場の設置、駐車場への誘導活動、放置防止指導活動、放置自転車の整理・撤去活動、利用者への適正利用の啓発活動などであり、これらに要した経費総額は134億円にのぼった。
 
 ◇放置台数の多い駅◇

順 位
(前年の順位)
駅 名放置台数
(1)池袋駅2,086
(2)大塚駅1,928
(13)新宿駅1,584
(8)光が丘駅1,550
(9)赤羽駅1,425
(12)新小岩駅1,419
(5)亀戸駅1,336
(14)吉祥寺駅1,322
(4)自由が丘駅1,315
10(6)蒲田駅1,249

【了】

■関連リンク
東京都(都内における駅前放置自転車の現況について)
豊島区(豊島区自転車等駐車対策協議会)