ライブドアマーケティング(LDM)子会社で、衣料品通信販売業のセシールは14日、ライブドアの平松庚三社長と清水幸裕上級副社長、落合紀貴副社長の3人を、同社取締役に迎えると発表した。30日に開催されるセシールの定時株主総会で、正式に選任される見通し。

 ライブドアは、2月に発表した新経営計画で、電子商取引を含むメディア事業を収益の核と位置付けており、LDMからのセシール買収も視野に連携強化を図ると見られる。

 LDMは2005年、セシール株式の公開買い付けを実施、同11月までに約69%保有する筆頭株主になり、同社を傘下におさめた。1月16日の強制捜査を受け、社長就任予定だったの岡本文人・LDM社長(当時)=証取法違反の罪で起訴=が辞退したことから、同20日にライブドアコミュニケーションズの佐谷聡太社長が急きょ新社長に就任した。

 セシール取締役就任にする平松氏ら3氏は、6月開催のライブドア臨時株主総会でライブドア取締役にも就任し、グループの新経営体制を発足させるとしている。【了】