10日に日本初投入となる、ヒュンダイの世界戦略車「ソナタ」を発表する菅原社長(撮影:常井健一)

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韓国系の自動車メーカー、ヒュンダイ・モータージャパンは6日、同社の世界戦略車、中型セダン「ソナタ」を10日に発売すると発表した。同車は1985年に初代が韓国で発売されて以来、北米や欧州をはじめ198カ国で販売されるヒュンダイの主力車に成長し、昨年は全世界で23万台販売された。

 日本初投入となる「ソナタ」は、昨年11月に発売された5代目。エンジンはダイムラー・クライスラー、三菱自動車と3社で共同開発した4気筒2.4リットルθ(シータ)エンジンを搭載。税込み価格は208万9500円から267万7500円と、国産2リットル車級の設定。年間目標販売台数は、初年度で800台、来年度で1500台を見込んでいる。

 同日行われた記者会見で「ソナタ」の日本投入について、トヨタ自動車、メルセデスベンツ、BMW、日本GMを経て、先月25日付でトップに就任したばかりの菅原俊朗社長は、◆拡大傾向にある上級セダン市場への対応◆ヒュンダイの日本市場への普及◆得意とするセダンラインナップの充実─と説明。世界戦略車投入で日本での販売が本格化することに「ヒュンダイの認知度や営業活動はまだまだ努力が必要な状況」と述べ、「車としての良さをアピールし、早期にブランドイメージを確立させ、販売店網を拡大していきたい」と抱負を語った。

 ヒュンダイの04年の世界販売は、傘下の起亜自動車と合わせて318万台とホンダを抜き、世界8位に。JDパワー・アンド・アソシエイツが昨年発表したメーカー別の初期品質調査で、トヨタに次ぐ2位と、質・量ともに世界のトップクラスに躍進した。2001年に日本市場へ参入して以来、徐々に販売台数を伸ばし、今月中にも累計登録台数1万台を突破する。菅原社長は「輸入車というジャンルにとらわれず、約350万台の軽を除く乗用車市場で、当面は5000台、近いうちにメジャー入りとなる1万台、最終的には1%を達成したい」と日本市場での目標を掲げた。【了】

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