画像:コンビ株式会社HPより
 「ちくび」という言葉を聞いただけでドキドキしてしまうあなた。この言葉連発しても罪にならないアイテムがあるんです。実は、哺乳瓶の先端の部品のことを「ちくび」っていうんですって。赤ちゃんがミルクなどを飲むために必要なアイテムといえば哺乳瓶ですが、先っぽが乳首だなんて、初めて知ったときは腰を抜かすほど驚きましたよ。

 いったい全体、どうして乳首っていうのか気になって夜も眠れません! そこでベビー用品を販売している担当者にお話を伺った。

 「やはり形がお母さんの乳首に似ているからだと思います。母乳を与えられない、あるいは自ら母乳で育てることを選ばないお母さんが増えていますから、哺乳瓶の乳首は、母親の母乳と同じような役割を果たしていると言えますね。赤ちゃんには乳首を加えているとメンタル面で非常に安心しますし、吸う・噛む・しぼり出す・飲み干す(ちょっと痛そう!)ことやアゴの発達を促すための運動にもなるんです」

 乳首は素材・大きさ・カタチも豊富に揃っている。素材はやわらかく弾力があり、お母さんの乳首に近い感触の天然ゴムと清潔感溢れるシリコンゴムの2種類。サイズもS・M(メーカーによってはL)など子供の成長によって選べ、穴の大きさもミルク用、一回り小さい湯ざまし(水を煮沸させて冷ましたもの)用、さらに果汁用など飲み物の種類により細かく分かれる。赤ちゃんによっては乳首の好みもあるそうなので、飲ませつつ赤ちゃんの反応をみてみるとよい。

 ちなみに乳首の使用方法を聞いてみたところ

 「常時2個セットでお買い求めになり、交互にお使いになることをオススメします。ゴム素材でできていますので、一ヶ月ごとに新しいものに交換してください」(同)

 やはり乳首も消耗品ということなのでしょうか?

 「ええ。やはり通常、お母さんのおっぱいを吸い続けても、古くなったり硬くなったりしませんが、乳首は使用するとどうしても古くなってしまいますので・・・」(同)

 ホンモノの乳首を吸っても硬くならないかどうかはご想像にお任せしますが、実はこの話は妊婦さんには常識の範囲内。なんたって哺乳瓶、そして乳首は出産準備用品の一種なのです。とはいえ、やっぱり「ちくび」だなんて、これから哺乳瓶の先を見る目が変わってしまいそうな気がするのは、イケナイことなのでしょうかね。(文/verb)