靖国参拝「やめるのが立派」
日韓国交正常化40周年を記念する特別講演会(読売国際経済懇談会主催)が3日、東京都千代田区大手町の経団連会館で開かれ、中曽根康弘元首相が小泉純一郎首相の靖国神社参拝について「やめるのは一つの立派な決断」と自粛を求めた。
中曽根元首相は「A級戦犯は分祀するのが一番」と自らの考えを述べた上で、「個人の信念を貫くことにとやかく言うべきではないが、自らの行動が国家全体の利益にどういう影響を与えるか考えることが、最高責任者の重要なポイント」「やめるのはやる以上に勇気がいる。勇気を持つことは政治家の大きな仕事」と話した。
また、韓国の金鐘泌元首相は、同問題について「靖国参拝問題を内政干渉だという人がいるが、戦争を引き起こした人によって随分多くの人が亡くなった」と問題の国際性を強調。「私的行為だ、日本のことだなどというから反発を買う。今の状況では韓国も中国も収まらない」と一部日本の政治家の態度をけん制した。【了】
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