東京都は、今年1月22日の開始から約2カ月がたった「ハトへのエサやり防止キャンペーン」の成果で、上野公園におけるハトの生息数が約1000羽に半減したと発表した。

 同キャンペーンは、エサやりがハト増加の原因であると実証することを狙いとしている。都には昨年、500件ほどのハトに関する苦情・相談が寄せられた。自然環境部計画課によると、ハトのフンが建物などを汚す環境被害のほか、クリプトコックス症やオウム病を誘発する健康被害も深刻で、問題となっている。

 同公園のハトは、昨年12月には2047羽を数えたが、今月の調査では1023羽にまで減ったことが確認された。今後は都内の区・市役所や、ハトが集まる寺社などと連携することでキャンペーンを強化し、実験結果をもとにエサやりをやめるよう都民にも呼びかけていく方針。【了】