上西議員について「数年で随分印象が変わってしまった」と述べた東国原英夫氏

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「新鮮で初々しくて、努力家だったのに…」。上西小百合衆院議員がまだ“維新政治塾”で学んでいた頃、講師だったのが東国原英夫氏だ。2人は奇しくも衆議院議員総選挙で日本維新の会から比例近畿ブロックで当選しているが、後に会派を離脱した東国原氏は議員辞職、上西氏は党から除名処分を受けるも無所属として議員を続けるという対照的な道を選んでいる。

大阪維新の会政治家の育成を目的に設立した“維新政治塾”。その1期生だった上西小百合氏は2012年12月、2014年12月の衆議院議員総選挙でいずれも選挙区では敗れたものの、重複立候補していた比例近畿ブロックで復活当選した。一方の東国原英夫氏は2012年12月の衆議院議員総選挙で日本維新の会から出馬し、比例単独の名簿順位1位として当選。しかし翌年「方向性のズレ」を理由に会派を離脱し、“比例で頂いた票の議席は党に返す”と議員を辞職している。

4月12日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で東国原氏は、上西議員が初当選した選挙には応援に出向いたことや、議員会館では部屋が隣同士だったことも告白した。“維新政治塾”時代から彼女を見てきた立場としては、数年で随分印象が変わってしまったと戸惑いも見せる。

東国原氏によると、無所属議員は政治活動をしなくても良いのだという。政党に入っていないので、事務所は開かなくても良いし、ポスターも用意する必要はない。委員会に所属していても、質問をしなくて良い。極端な話ではあるが、本会議の採決で立ったり座ったりするだけで、国会議員を続けられるというのだ。

すると同番組に出演していたジャーナリストの津田大介氏は、「もう上西議員をつついても何も進展はしない」「もっと違う政治課題に目を向けるべきだ」との見解を示していた。ただ彼女には国会議員として約3000万円といわれる報酬と、各種の優遇措置や待遇がこれからも与えられるのだ。「まだまだ国政で微力を尽くしたい」と上西議員は話していたが、これからどうやって国民の声を国会に反映させていくつもりなのか。具体的に説明を求めていかなければならないであろう。
(TechinsightJapan編集部 みやび)