“因縁の頭突き相手”マテラッツィがライセンス違反のジダンを擁護

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 元イタリア代表で、現在はインド・スーパーリーグのチェンナイ・タイタンズでプレーイング・マネジャーを務めるDFマルコ・マテラッツィは、フランス・メディア『カナル・プリュス』のインタビューに応え、ライセンス違反により3カ月の活動禁止処分を受けた、レアル・マドリード・カスティージャ(Bチーム)のジネディーヌ・ジダン助監督について言及した。2日付のスペイン紙『マルカ』など各紙がコメントを伝えている。

 レアル・マドリード・カスティージャで助監督を務めているジダン氏は、同クラブが所属するセグンダ・ディビシオンB(3部リーグ相当)で監督を務めるために必要なライセンスを取得していないが、ピッチ上での指揮は殆どジダン氏が執っていた。そのため、多くの関係者がこれを問題視し、RFEF(スペインサッカー協会)から3カ月の活動禁止処分を受けていた。なお、現在は上訴審が行われるため、最終判決が下されるまでの間、暫定的に処分が解除されている。

 マテラッツィは、ライセンス問題に揺れるジダン氏について「ジダンやほかの多くの選手のようなカンピオーネ(勝者)であれば、指導者ライセンスなどほとんど必要ない。指導者ライセンスはただの証明書。だが、選手として25年ものキャリアを積めば、指導を行うための証明も必要ではないと思う」と語り、同氏のような名選手には指導者ライセンスは必要ないという持論を展開した。

 2006年のドイツ・ワールドカップ決勝で、ジダン氏から頭突きを見舞われ、犬猿の仲にあるマテラッツィだが、2014年8月には「アイス・バケツ・チャレンジ」で同氏を指名するなど、和解の可能性を取りざたされていた。さらに、今回マテラッツィがジダン氏を擁護する構えを示したことで、二人の間の溝が取り払われるのか、今後も両者の関係が注目される。