オランダのメディアは、現在オランダ代表を率いるルイス・ファン・ハール監督がマンチェスター・ユナイテッドの次期指揮官に就任すると楽観的な予想をしていた。だが彼らは、ファン・ハール監督が望むスタッフの数を考慮していなかったようだ。

マンUはこれが多すぎると考えているのだ。ライアン・ギグス暫定監督をはじめ、「花の1992年組」たちがスタッフ入りできなくなれば、チーム内部に良くない影響を与えるかもしれない。

そのため、まだマンUとファン・ハール監督は合意に達していないという。一方で、オランダサッカー連盟はコンタクトを5月6日までに終わらせるように求めている。ワールドカップへの準備がスタートするからだ。

だからこそ、エド・ウッドワードCEOは新監督の候補者リストを保ち続けている。そのトップに挙がっているのが、カルロ・アンチェロッティ監督だ。ディエゴ・シメオネ監督がそれに続く。ユルゲン・クロップ監督は少し外れたようだ。

アンチェロッティ監督のサラリーは、ファン・ハール監督の場合のそれより問題にならないと見られている。確かに現在レアル・マドリーと契約を結んでいるが、チャンピオンズリーグ(CL)の行方次第で自由になるかもしれない。

だが、フランツ・ベッケンバウアー氏は、ファン・ハール氏が「マンUにとって完璧かもしれない。野心と国際経験、パーソナリティーがあるから」と話している。元マンUのエドウィン・ファン・デル・サール氏は、「私がプレーしてきた中で最高の監督」と称した。

マンUは今回、焦って事を進めるわけにはいかない。それだけに、十分な冷静さで新監督探しを行うようだ。