役所はまるでチムジルバン…韓国の公務員、涼しい地下鉄でお仕事

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韓国政府が12日、電力不足で大停電になる恐れがあるとして、公共機関の冷房使用を禁じた。

韓国は連日猛暑が続いており、冷房を付けずに扇風機だけで日中を過ごすのはとても厳しい状況だ。しかし役所は冷房だけではなくエレベーターの運転台数を減らしたり、室内の照明や自動販売機の電源も消すなど節電を強化しており、役所で働く公務員たちは「暑くて仕事どころではない」と悲鳴を上げている。

このような中で、韓国電気安全公社は12日、電力需要のピークとなる午後2時から4時までオフィスの外で自由に勤務ができる「遠隔勤務制」を導入すると発表した。冷房が効かないオフィスはチムジルバン(韓国式サウナ)のように温度が上がるため、涼しい場所に各自移動して働いてもらおうということのようだ。

電気安全公社の職員たちが向かったのは、カフェや図書館など。役員や課長級の職員たちは、地下鉄の駅で懇談会を行った。

とはいえ、涼しい地下鉄に仕事場を移せる人は一部に過ぎない。多くは気温が30度を上回る室内で、扇風機だけを回して業務をこなしている状態だ。

「政府の電力需給管理の不手際によって起きた問題を、なぜ一線の公務員が負わないといけないのか分からない。関係者には必ず責任をとってもらいたい」と政府の方針に不満を漏らす人もいるという。

だが、このような徹底した節電の甲斐あってか、今のところ深刻な電気不足には陥っていない。

・参照:マネートゥデイ
・参照:韓国日報

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