AKB48・32ndシングルのMV撮影が6月22日の早朝より、福岡ヤフオクドーム前のホークスタウン周辺で行われた。事前にエキストラを募集しており、当日は3000〜4000人が集まったようだ。ネットでは一部のエキストラのマナーが悪く、高橋みなみがマイクを使って注意したという情報も流れたが、果たして現状はどうだったのか。

この日のエキストラ募集が行われたのは、6月20日(木)13時30分〜6月21日(金)6時の間だった。その日の14時には抽選結果が知らされ、エキストラに決まった者は翌日22日の午前7時に集合したようだ。

実際に参加したエキストラの多くが、撮影の様子をツイッターでつぶやいている。それによると、参加者は3000人及び4000人だったそうだ。事前連絡では当選番号があったが、大人数のためか当日は確認しなかったという複数の証言がある。

エキストラは大きく分けて“AKB48のファン”と“ファンほどではないが見てみたい”という者が集まった。ある参加者は「基本的に撮影の待ち時間やメンバーが出てきたときなど写真撮影は何も言われなかったけど、カメラが回っているときの本番は撮影厳禁だった」と報告している。

そうした状況で「前方の人たちマジ厄介だった。スタッフの言うこと聞かないし、 同じこと何回も注意されてるし」といった不満や、「撮影してるときに携帯で写メする奴とかどんだけ常識ねーんだよ。みなみちゃんと優子ちゃんが注意しても撮り続ける奴!」と怒りを爆発させるつぶやきもあった。

「途中、眠気とヲタクの態度の悪さにイライラして不機嫌モード入ってごめんなさい。AKBのMVのエキストラ、いい思い出になりました」という参加者は、板野友美を近くで見られて満足したという。AKBの熱いファンではないが、エキストラに参加した者も多かったのだ。しかもそうした参加者が一部のファンのマナーに辟易しており、「ファン以外のエキストラのマナーが悪い」という見方は適当ではない。

また、ある人は「大好きなメンバーを困らせてまで自分だけが楽しめたらそれで良いの? 自分が悪くて注意されたら逆ギレしてさ…そんなんだから『AKBヲタは…』とか言われんだよ」と憤っていた。一方では「どのグループにもマナー問題はつきもので。たかみなが叫んでたのは、ヲタは辛かっただろうな。同じヲタだから気持ちはすごくわかる」といったつぶやきもあり、同じAKBファンでも温度差は大きい。

このようなツイッターでの証言から「たかみながエキストラに説教した」、「大島優子エキストラに怒った」という情報は、実際には「注意した」という程度だったようだ。数千人規模のエキストラを集めながら、スタッフが手をこまねいてアイドルに注意を呼びかけさせるという事態は準備不足だという指摘も出ており、今後の参考にするべきだろう。

参加したAKB48の選抜メンバーに対しては悪く言うものはなく、誰もが笑顔で対応してくれたという。あるファンからは指原莉乃が「後ろの方の人もありがとうございます。指原もPVに写らない気持ち分かります」と話したことがつぶやかれており、エキストラへの心遣いが伝わって来る。

撮影が終わった日の夕方に、『篠田麻里子 Google+』では、エキストラへ「朝からダンス覚えたり協力してくれてありがとうございました!! 無事撮り終えて良かった良かった。 素敵なMVになるといいな」と感謝を伝えている。HKT48劇場前から大勢のエキストラを見るメンバーの姿が写った1枚も公開されているが、その表情に彼女たちの感動が表れているようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)