韓国文化観光研究院は4日、月別の観光動向分析を発表し、観光収支が11カ月連続で赤字を記録したことを明らかにした。2012年末からの円安が影響しているとみられる。複数の韓国メディアが報じた。

 発表によると、4月の外国人観光客による韓国での支出を示す「観光収入」は11億8700万ドル(約1181億円)を記録した。韓国人観光客の海外での支出を示す「観光支出」は13億6500万ドル(約1359億円)で、観光支出が観光収入を上回り、4月の観光収支は1億7800万ドル(約177億円)の赤字となった。

 12年4月の収支は1億8700万ドル(約186億円)の黒字を記録している。同年6月にマイナスに転じて以降、11カ月連続の赤字という。

 特に、4月に韓国を訪れた日本人観光客数は約20万2500人で、前年同月よりも32.4%減少した反面、日本を訪れた韓国人観光客数は約20万4000人で前年より33.7%増加した。

 韓国メディアは、円安により韓国を訪れる日本人観光客が減少し、日本を訪れる韓国人観光客が増加したことが原因だと伝えた。(編集担当:新川悠)