伝統の一戦は死闘、延長十二回ドロー

延長十二回で引き分けた。阪神・スタンリッジ、巨人・杉内がともに７回４安打無失点と、両先発の緊迫した投げ合いが続いた。

巨人は初回、１死二、三塁の好機を作るものの、阿部が空振り三振。続く村田は右飛に倒れ、絶好の先制機を逸した。対する阪神もその裏。同じように１死二、三塁と先制機を作ったが、マートンは三直に倒れ、福留は空振り三振に仕留められた。以降は得点圏に走者を送るものの、両投手とも粘りの投球で生還を許さず終盤までゼロ行進。

スタンリッジは最速１４９キロを計測した威力ある直球を主体に、巨人打線を七回まで４安打に封じた。バックも西岡、福留の好守備で右腕をもり立てた。スタンリッジは「杉内投手と投げ合う時はどんな時でも厳しいゲームになることはわかっていたけど、投げ合えて楽しかった」と振り返った。

一方の杉内も多彩な変化球を駆使し７回無失点。打線は八回に２死満塁と最大のチャンスを迎えたが、村田が中飛に倒れ決定機を生かせず、試合は延長戦に突入した。

阪神は九回を抑えた守護神久保に代打を送り、安藤‐加藤とつなぐ継投。打線は延長十一回に先頭の鳥谷が右前打で出塁したが、マートンが併殺打。２死一塁から、新井が空振り三振に倒れた。十二回も代打に日高、桧山をつぎ込んだが、巨人マシソンの前に無安打に終わった。（デイリー）


両チーム６安打ずつしか放てなかった今日の一戦。投手戦と言えばいいのか、貧打戦と言えばいいのか。

阪神先発のスタンリッジは７回４安打無失点。巨人打線の拙攻に助けられた面もあるけど、よく投げたと思う。昨日は長野を封じ込め、今日は阿部が全くスタンリッジとタイミングが合ってなかった。阪神戦でやたら打つ人間を抑えれば試合は作れる。明日は誰を抑えたらいいか・・・坂本やね。

今日の打線は巨人も阪神もランナーが出ても強硬策を仕掛けて失敗したり、小技を使ったと思えばこれもまた失敗したり、なにをしとんねん！と言いたくなるような攻撃の連続でした。

阪神は初回、先頭の西岡がレフト前ヒット、大和は送ることなくライトフライ。続くトリが右中間へ２ベースで１死２・３塁とチャンスを広げるも、マートン、福留と倒れて無得点。６回、８回、１１回と何度となく先制できそうな場面はあったけど、中軸が働かない。一本出れば・・・という場面で一本が出ない去年からのお馴染みの展開。３番のトリ、４番のマートンはさて置き、５番・福留はそろそろどうにかしたほうがいいと思うんだけど。チャンス云々ではなく、どんな場面でも大振りが目立って、打ちそうな気配がこれっぽっちもしない。伊藤隼を代わりに使って、少し刺激を加えてやった方がいいんじゃないかな。現状の福留には何の期待も出来ない。

先発のスタンリッジが良ければ、それに引き続いて投げた中継ぎ陣もよかった。２番手の福原がややもたついた場面があったけど、久保、安藤、加藤・・・よかった。特に安藤が中継ぎに回ってから安定感が特にいいと思う。先発でグイグイ引っ張ってた頃の躍動感、落ち着き感。ベテランの味、ベテランの必死さ。１０回、１１回と巨人のうるさいどころを抑えたのは今日の引き分けた大きな要因だと思う。福原、安藤・・・復活っていいね。

カード勝ち越しはお預けになったけど、巨人相手に善戦してると思う。杉内を打てるとは思ってなかったので、引き分けはよかったんじゃないかな。逆に杉内を立てて取れなかった巨人は地味に痛い引き分けだと思う。

明日は榎田と澤村。榎田は前回８回３安打の好投。今回も期待したいし、同期の投げ合いを制して欲しい。そのためにも打線は奮起を！

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阪神タイガース０△０読売ジャイアンツ〜甲子園・２回戦

【神】スタンリッジ−福原−久保−安藤−加藤
【巨】杉内−山口−西村−マシソン

阪神タイガース通算成績　４勝５敗１分　対ジャイアンツ　１勝１分