日本に滞在中の米国人女性が、子供に関する情報を発信するブログ「bebenus」で、日本での子育を紹介した。

 筆者は、日本は赤ちゃんや子供に対して優しい国だという印象を持っている。日本人が子連れの親子に思いやりを持って接する様子を見かけるからだ。ベビーカーやベビーキャリア(抱っこひも)はどの国でも日常的に使われている。

 しかし、初めて来日して、「自転車の後ろに設置されたチャイルドシートがとても人気があることに驚いた」と、米国にはない習慣にショックを受けたという。

 日本は米国に比べて、公共施設では小さな子供に対応した設備が整っていると感じたようだ。「ほとんどの駅やスーパーにオムツ替え用のチェンジングテーブルがあり、しかも清潔なのがとてもうれしい」と好印象を伝えた。

 しかし一方で、米国では一般的なハンドソープや手を拭くハンドタオルがほとんどないことに不満を感じているようだ。「米国人とは異なり多くの日本人はハンカチを携帯する。ハンカチのデザインを楽しむ人が多い」と習慣の違いについて語った。

 また、電車のなかで注意を要するのは、座席に靴のまま立たせないことだとし「米国では普通のことでも、日本では行儀が悪いとされる」と説明した。また、「電車の中で食べないこと。乾いたスナック菓子や匂いのしないものなら与えても良いと思いがちだが、とても非常識なこと」だとし、レストランでも電車でも子連れの場合は、汚したあとをきちんと拭くようにアドバイスした。

 日本を訪れた外国人の多くが、公共の場における日本人の「礼儀作法の厳格さ」に注目する。同ブログの筆者は、子どもに関連することでも、日本では他人に対する“気配り”が必要と伝えてくれたようだ。

 また車で移動することが多い米国では、公共施設での子供に関するサービスが行き届いていない場合もある。しかし、逆に日本に来てから、米国での生活経験をもとに当然設置されていると思っていたものがないなど、戸惑うこともあったようだ。日本と米国で設備の違いをあらかじめ知って、携帯する物が分かっていると、有効に時間が使え旅をより楽しめそうだ。(編集担当:田島波留・山口幸治)