中国大手検索サイト百度の掲示板に「日本にはカラスが多いけど、わが国で見かけることある?」というスレッドが立てられ、スレ主の質問に対してさまざまなコメントが寄せられた。

 日本全国のいたる場所で見かけることができるカラス。スレ主が住んでいる都市が具体的にどこなのかは不明だが、スレ主はごく稀にしかカラスを見かけないのだという。そして、なぜ中国の都市にはカラスが少ないのかと質問しつつも、スレ主は「日本が羨ましい」とさえ述べている。

 この「羨ましい」という発言に対して、中国人ネットユーザーからは「カラスが何だっていうんだ? 何が羨ましいんだ? 外国崇拝はいい加減やめろよ」と、スレ主の意見にはあきれるというコメントが寄せられた。

 東京のような大都市でも頻繁(ひんぱん)にカラスを見かける日本と違い、確かに中国の都市部でカラスを見かけることはほとんどない。その理由として「工業汚染のせいだろうな…。都市部のカラスは確かに少ない」という意見があったほか、カラスなど一度も見たことがないという中国人ユーザーも少なくなかった。

 日本にはどこにでも生息しているカラスだが、スレ主やネットユーザーから指摘があったとおり、中国では極端に見ることは少ない。中国にカラスが少ない理由は不明だが、中国でカラス同様に生息数少ない鳥として「スズメ」を挙げることができる。

 中国では1958年から1960年にかけて大躍進政策が推し進められたが、農作物を食い荒らすスズメを駆除するも併せて行われた。スズメは確かに農産物を食い荒らす一面もあるが、それ以上に害虫を食べて生態系のバランスを保つ役割があったため、スズメを駆除したことによって害虫が大発生し、農業生産が大きな打撃を受けたという。(編集担当:畠山栄)