「1月30日の夜までは、すべてが穏やかだった。31日になって、練習後にシャワーを浴びてから、急ぐように言われたんだ。契約にサインするためにミラノに行かなきゃいけないから、ってね。素晴らしい一日だったよ」

あっという間にブレッシァからミランへ移籍したDFバルトシュ・サラモン。センターバックを本職とする同選手は8日の会見で、「(アレッサンドロ・)ネスタにインスピレーションを感じている。彼のことがずっと大好きだったんだ。でも、だからといって、僕が彼に似ているとか言わないでくれよ」と語った。

確実なのは、外見はネスタと違うということだ。ネスタは黒髪だが、サラモンは金髪。だが、誰もが彼のことをたたえている。そのため、アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は1月のメルカートの終盤、インテルやユヴェントスを筆頭とするイタリアのビッグクラブが狙うサラモンを手に入れるために速攻を仕掛けたのだ。プレミアリーグでもサラモンは人気だった。だが、若くなった新たなミランは、彼を失いたくなかったのだ。できなかったとも言えるだろう。

「足首に問題があったけど、来週から出場できるようになりたい。懸命に練習しているよ。できるだけ早く取り戻すために、2部トレーニングをしている。ミラネッロはとても居心地が良い。素晴らしい環境だよ。うまくやれるように願っている」

「僕はずっとMFだった。フォッジャにいたときは、もっとレジスタとしてプレーしていたんだ。でも、ここ2年は守備面で成長した。それでDFになったんだよ。(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督が与えてくれるチャンスをすべて、最大限に生かしたい。とにかく、僕はまだ大きく改善しなければいけない。例えばスピードとかね」

サラモンのミラン移籍を手掛けたのは、FWマリオ・バロテッリのイタリア復帰も手掛けたミーノ・ライオラ代理人だ。

「ライオラ代理人からは、これは一生に一度のチャンスで、生かさなければいけないと言われた。僕は自分が夢に見ていたクラブに来たんだ。このチャンスを逃したくない。3年前、ナポリ対ミランの試合を見に行って、すぐに思ったんだ。ここでプレーできたら素晴らしいな、ってね。今の僕の夢は、このユニフォームでデビューすることだよ」