レーガ・カルチョは7日、10日のカリアリ対ミランの一戦をイス・アレナスではなく、トリノのオリンピコで開催することを決定した。カリアリのサポーターは怒りをあらわにしており、ソーシャルネットワークで抗議している。

レーガに対してもそうだが、特に抗議の対象となっているのは、クアルトゥのマウロ・コンティーニ市長だ。ローマ戦やユヴェントス戦のように、シーズンで最も待ち焦がれるミランとの試合に向け、スタジアム使用許可を出さなかったからだ。

だが、コンティーニ市長は『Cagliaripad.it』のインタビューで、「安全面を保証するという当局の立場だ。我々はあらゆる努力をし、レーガの提案もあったにもかかわらず、彼らは立場を動かさなかった」と反論している。同市長は、イス・アレナスを閉ざした県庁と試合開催の準備は整っているとする国のスポーツイベント監視委員会の板挟みになっている。

コンティーニ市長は「予測できない結果をもたらしかねない、同意できない完全閉鎖」だとして、県庁の立場から距離を置くとともに、「各機関と関係者たちには、必要であれば制限を設けつつでも、イス・アレナスで開催できるようにするための解決策を見つけていただきたい」と訴えた。

カリアリのマッシモ・チェッリーノ会長はコメントを出さないように指示している。クラブの新たな雑誌の発行で「カリアリ・ポイント」にいたFWマルコ・サウとMFラジャ・ナインゴランも、報道陣からのこの件に関する質問には答えなかった。

クラブは先日、「イス・アレナスでやるか、試合をしないか」だと主張していた。現時点で、再びイス・アレナスでの開催に向かう可能性があるかどうかが検討されているところだ。ミラン側は試合前日の土曜まで待つ姿勢を見せている。ミランのサポーターは、カリアリは不戦敗になってでもトリノに行くべきではないとし、もしくはプリマヴェーラのチームを派遣して抗議すべきとしている。

レーガが決定を下す前、無観客試合や延期の可能性があった段階での『Videolina』のインタビューで、ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長は、「ミラニスタは常にカリアリサポーターと理想的な関係にあった。私の記憶では、好ましくない出来事が起きたことはない」とコメント。「絶対に開催すべきだ。ナポリのようなチームはよくて、ミランがダメというのは、本当に理解できない。そもそも、ミランのサポーターはカリアリのファンに次いで、イタリアで最もマナーが良いサポーターと考えられている。混乱が生じるとは思わない」と続けた。

7日夜になって、方向転換の可能性がうわさされたが、レーガはカリアリ県庁が施設の使用許可に関して判断を変えない限り、決定を見直すことはできないとしている。