「なんてラッキーなことか!」。3日のセリエA第23節ウディネーゼ戦で、議論を呼ぶPKで2−1と勝利した試合後、ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長は、スタジアムを去る際にサポーターに取り囲まれ、FWマリオ・バロテッリのことが気に入ったかと聞かれると、笑顔でこう語った。

一方、アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、次のように話している。

「自分たちが計り知れない選手を獲得したことは分かっていた。だが、それはみんなが分かっていることだ。彼が出場したのは、(ジャンパオロ・)パッツィーニが負傷したからだよ。サッカーとは不思議なものだ。我々は試合を圧倒的に支配した。(ステファン・)エル・シャーラウィが受けたファウルも、PKも見ていない。ドレッシングルームに行ったから、映像を見ていないんだ」

「挽回していることだけでなく、素晴らしい瞬間だね。我々は冷静だよ。ミランはずっと戦ってきた場所に戻ってきた。ここ2年のペースで進んでいる。会長はとても満足しているよ。スーパーな勝利だ。挽回は続く。バロテッリは本当に素晴らしい。先発のFW3人で60歳だ。これからは、(補強について)やるべきことは少ないね。このチームには28人の選手がおり、新選手が12人だ。全員がうまくやっている」

「我々は一つの時代が終わったことを理解した。今は、これからうまくやるミランの1年目だ。クルヴァ・スッド? 彼らは重要だった。決して抗議せず、批判しなかった。ファンタスティックだよ。彼等への感謝は決してやめない。彼らのことが好きだし、彼らは私のことが好きなんだ。クラブもよくやったね。監督を代えなかった。ほかのクラブなら、そうしていただろう。この1月ほど緊張したメルカートはなかったよ。8人が去り、4人が加わった。すべてうまくいったと思う。非常に満足だ」

「数日前、ある欧州のトップクラブの幹部から連絡があって、今のミランを見てうれしいと言っていた。バロテッリの獲得で、ヨーロッパではミランが真のミランに戻ったと感じているのだろう。それに、スポンサーも大満足しているよ」

「(ステファン・)エル・シャーラウィのことはヒットだったね。とても強い選手だ。このトリデンテは、バルセロナのそれに似ている。もちろん、ウチに(リオネル・)メッシはいないがね。我々が4-3-3で戦ったことはなかった。今はそれをしている」

「(イニャツィオ・)アバーテ? 素晴らしい選手だ。(マッティア・)デ・シリオと同じでね。左サイドでは(ケヴィン・)コンスタンがうまくやっている。(クリスティアン・)サパタも同じだ。代表に5選手が招集されている。たくさんだ。つまり、良いということだよ。(マテュー・)フラミニはとてもうまく戻ってきた。かつてないほど素晴らしいフラミニだね。この夏、彼は金銭的により有利なオファーを断った」

「(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督? カルロ・アンチェロッティを思い出させるね。とてもバランスの取れた人だ。良い指揮官だよ。我々はずっと分かっていた。来シーズンも彼が指揮官だ。ローマ? ローマがほかのチームの監督を奪うことはできない」