ミランFWマリオ・バロテッリにとって、3日のセリエA第23節ウディネーゼ戦は最高のデビューとなった。わずか30秒でポストのわずか横へとそれるシュートを放つと、25分には先制点を挙げ、ほかに良いプレーを見せると、終了間際のロスタイムにはPKで決勝点を奪った。この2−1の勝利で、ミランはインテルに勝ち点で並んでいる。バロテッリは試合後、次のように語った。

「ベンチスタートのはずだったけど、(ジャンパオロ・)パッツィーニにトラブル(負傷)があって、すぐにプレーすることになった。その方がいいね。うまくいった。ただ、とても難しい試合だったよ。オレたちは何度かチャンスをつくった。勝利にふさわしかった。最後は幸運にも勝つことができたね」

「ゴールを決めるのは常に素晴らしい興奮だけど、それを続けなければいけない。(ステファン・)エル・シャーラウィや(エムバイェ・)ニアンとは強い攻撃陣をつくれる。でも、今年のオレはたくさん試合に出ていなかった。まだ脚が重い。練習で本調子を取り戻すようにしたいね」

一方、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は『スカイ・スポーツ』で、こう話している。

「最後のPKの場面では、我々がラッキーだった。エル・シャーラウィがボールに触り、それからウディネーゼのDFがボールに触って、ステファンは倒れた。PKじゃなくてもおかしくなかっただろう。残り30秒でのプレーだったから騒がれているんだ。残念だよ。ウディネーゼは良い試合をしたからね。ただ、我々も良い試合をした。一つのエピソードで我々は幸運だったんだ」

「バロテッリ? マリオは良い試合をした。ここミラノで多くを与えることができると思う。私がローマの監督に? うわさでしかないよ。ミランを率いることにとても満足している。あれこれと批判されたけど、今シーズンがどうなるかは別にして、チームは新たな5、6年のサイクルを築く準備ができていると思うしね」

「こう追いかけていると、少し精神的なペースダウンがあるものだ。前半のウディネーゼはまったく対抗できず、我々が有利な状況をつくったが、後半は少し我々がプレスをかけられず、その代償を払うことになった。バロテッリは素晴らしかったが、彼は22歳だ。ニアンやエル・シャーラウィも若い。我々は改善しなければいけないよ。こういう試合を引き分けるリスクを負ってはいけない」

「前半のラスト5分間から、我々はボールロストが多かった。自陣でボールを持っていたんだ。後半はリズムを落としてしまった。かなり消費していたからだ。(アンドレア・)ラッザリや(アントニオ・)ディ・ナターレのような選手たちがいるウディネーゼが相手だったから、すべて難しくなってしまったんだ。1−1になってから、チームはまたプレーを始めた。ウディネーゼ戦は常に難しいがね」