ミランFWロビーニョはサントスFWネイマールとクリスマスを過ごしている。サントスのスターであり、友人であるネイマールとの写真がツイッターで世界各地に出回ったことが、ロビーニョの未来を改めて示しているかのようだ。一方、FWアレシャンドレ・パトの移籍は決まったと見られる。コリンチャンスは1月3日に獲得を正式発表する考えだ。

ミランは後継者たちのことを考えている。新たに浮上した名前は、パレルモMFヨシップ・イリチッチだ。だが、パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長はすぐに同選手の移籍を止めている。

アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は、ブラジルで各方面に働きかけている。フラメンゴとサンパウロが撤退したことで、ロビーニョ獲得を主に争っているのは、サントスとアトレティコ・ミネイロだ。常に一列目にいたのが前者だが、後者もひっそりと割って入ってきた。いずれにしても、交渉の必要がある。ミランの1000万ユーロ(約11億4000万円)にロビーニョの年俸500万ユーロ(約5億7000万円)と、当初の要求額を満たすつもりは両クラブともにないからだ。

それでも、最終的には取引がまとまると見られており、だからこそミランは攻撃陣の強化を考えている。上海申花FWディディエ・ドログバに関するニュースがない一方で、ミランのメモ帳にはイリチッチの名前が加えられた。ピエトロ・ロ・モナコ代表取締役との良好な関係や、テクニカルスタッフの許可から、獲得可能と見られている。

だが、ザンパリーニ会長は、3000万ユーロ(約34億円)のオファーでもイリチッチはパレルモに残ると話している。

「今の我々がしなければいけないのは、選手たちを安売りするのではなく、自分たちの強化をすることだ。レギュラーはパレルモから出ていかない。出場機会がなく、プレーしていなかった選手たちだけだ。逆に複数の選手が加わるだろう。我々はこの不安定な状況を抜け出さなければいけないんだ。今年はこうなってしまったが、来年を見てみよう」

「だが今のところ、たとえ3000万ユーロでも私は彼(イリチッチ)をあげないよ。来年は強いチームにしたい。イリチッチはパレルモから動かないよ。トップフォームじゃない時期があったが、今は調子を取り戻しつつある。少なくともあと2年はウチでやらなければいけない。それ以降にどうなるかを見よう」