米ニューヨークで、韓国人女性を雇って性売買業店を4カ所で不法に運営した売春業者が地元の警察に摘発された。現地メディアが22日に明らかにしたところ、韓国の複数のメディアもこれに注目し、続々と報じた。

 韓国メディアは、「ニューヨーク警察、韓国人雇用の売春業者を摘発」「韓国人女性を雇った大規模な売春、ニューヨークセレブも常連で波紋」などと題し、ニューヨークで韓国人女性が所属していた大規模な売春業者が警察に摘発されたと伝えた。

 ニューヨークデイリーポストは22日、ニューヨーク警察がこの店の代表ウィリアム・トーマス(42)と韓国人女性イ・ジョン(28)を売春容疑で逮捕したと報道した。

 容疑者らは「E4AKorea.com」「E4NYC.com」など2つの売春サイトを開設し、顧客を集めた。「E4AKorea」ではメイド服や女子学生の制服を着用した韓国人女性の写真を掲載し、勧誘した。このウェブサイトによると、サービス料は時間当たり260ドルにチップ100ドルなど総360ドル(約2.8万円)だった。

 これらの店は、ニューヨークに在住する有名人や韓国人などアジア系の男性をターゲットにしていた。顧客リストには有名企業や弁護士なども含まれており、名簿が公開される場合、セックススキャンダルに拡大する兆しを見せているという。

 警察は客に見せかけた捜査官が数カ月間にわたり業者を内定し、証拠を確保。11日未明に取り締まりを行い、摘発したという。

 在ニューヨーク韓国総領事館のパク・ギホ領事は「まだ具体的な内容を確認しておらず、米国当局から連絡もない。当事者が望まない場合、私たちの側に通知が来ないこともある。名前だけでは、国籍を知ることができず、逮捕された容疑者がアメリカ国籍を持つ韓国人である可能性も排除できない」と述べたという。(編集担当:李信恵・山口幸治)