イタリアサッカー連盟のステファノ・パラッツィ検察官は10日、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長とユヴェントスのアントニオ・コンテ監督を処分対象とすることを明らかにした。

デ・ラウレンティス会長が問われているのは、北京でのスーペルコッパでナポリが表彰式を欠席したことと、ミラノでのリーグ会議の前にアンドレア・ロンゴーニ記者に対して攻撃的な発言をしたことだ。

一方、コンテ監督が問われているのは、アルビーノレッフェ対シエナ戦における八百長告発義務違反で10カ月の停止処分が科された際、スポーツ裁判に対して「深刻な不当」と発言したことだ。コンテ監督は8月23日、連盟控訴裁判所が違法賭博・八百長事件に関する判決を下した際に怒りをあらわにしていた。

なお、ユヴェントスのアンドレア・アニェッリ会長は10日、ロンドンのスタンフォード・ブリッジで「Leaders in Football」に出席し、スポーツ裁判に対して次のように語った。

「カルチョーポリ? 国際的な観点から知りたいね。我々による決断は推測を基にしたものだったからだ。一つも証拠は存在しない。2005-06シーズンはまったく(八百長の)影響がなかったということを示す裁判があったし、04-05シーズンについては捜査されていない」

コンテ監督の処分について、アニェッリ会長はチェルシーDFジョン・テリーの例を持ち出した。同選手は人種差別発言疑惑で裁判では無罪になったが、4試合の出場停止となっている。

「2006年に起きたことに、すでに我々はとても落胆している。コンテと1、2分話しただけで、真実を知り、彼が無罪だと理解するのに十分だったよ。今回起きたことは、スポーツ裁判の規定を修正しなければいけないことを再び示している。問題は、すべて誰の発言を信じるか次第ということだ。テリーのケースを見てごらん。裁判では無罪だったが、連盟にとっては有罪だったんだ」