ファイナルに負けたチームが、表彰式に出席しないなど、見たことがない。どんな理由であろうと、スポーツのイベントにおいて受け入れられないことだ。だが、11日に北京で行われたスーペルコッパの試合後、それが起きたのである。

試合は延長戦の末、4−2でユヴェントスが勝利し、5回目となる優勝を飾った。だが、そのことは二の次になってしまったのだ。PKで同点弾を許し、3名が退場となったナポリが表彰式に出席しなかったのである。クラブはツイッターで、「スーペルコッパ終了後、ナポリは表彰式に出席せず、コメントもしないことを決定した」と明かした。

ナポリはFWエディンソン・カバーニのゴールで先制し、MFクワドゥオ・アサモアのゴールで追い付かれたものの、FWゴラン・パンデフの追加点でリードを奪い返した。だが後半、73分にMFアルトゥーロ・ビダルのPKで試合を振り出しに戻されると、85分にパンデフが副審への暴言で一発退場。93分にはMFフアン・スニガも2度目の警告で退場となり、9人となる。

判定に激怒したワルテル・マッツァーリ監督も退席処分となったナポリは、延長戦でMFクリスティアン・マッジョがオウンゴール。さらに、FWミルコ・ヴチニッチにも追加点を許し、2−4で敗れた。

パンデフの代理人であるカルロ・パッラヴィチーノ氏は、ツイッターで「マッツォレーニ、またあんたか! ゴランを止めるにはそうするしかないんだな」と、主審への不満をあらわにしている。一方、ユヴェントスのジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)は、このようにコメントした。

「(レーガ・カルチョのマウリツィオ・)ベレッタ会長が(ナポリのアウレリオ・)デ・ラウレンティス会長に対し、表彰式に出席するようにうながしたのは知っている。でも、それ以上は私には言えないな。ドレッシングルームには入っていない」