11日に北京で行われるスーペルコッパで、ユヴェントスと対戦するナポリ。ワルテル・マッツァーリ監督は7日、スタッフ2名(エンツォ・コンチーナ氏、クラウディオ・ニッティ氏)をユヴェントスの午後練習へと派遣した。

ところが、この練習は非公開。そのため、ナポリのスタッフ2名は、スタジアム内にあるジムへと入り込んだ。ピッチが見えるこの場所では、ユヴェントスの練習と並行するように、中国の子供たちが柔道を教わっていた。コンチーナ氏とニッティ氏は、柔道を教わる子供たちの親に紛れ込んで、この場所へと忍び込んだのである。

すべての親たちが子供たちに注目する一方で、コンチーナ氏とニッティ氏の視線はピッチへ。だが、カメラのフラッシュが点いた瞬間、ユヴェントスのセキュリティーが登場し、ファビオ・パラーティチSD(スポーツディレクター)へと連絡した。

パラーティチSDがジムへと近づく一方で、ばれたことが分かったコンチーナ氏とニッティ氏は“逃走”を図った。この「スパイ事件」に驚き、苛立ったユヴェントスは、パラーティチSDがナポリのリッカルド・ビゴンSDに連絡し、不快感を表したそうだ。