2012年06月30日
TEXT:編集部


これまで私は、docomoから発売されているAndroid端末のスマートフォンを利用していました。理由は「キャリアメールを使いたい」「テザリングしたい」の2点。しかし色々調べてみると、SIMフリー版iPhoneを使えばこの2点をクリアできることが判明しました。つまり、docomoのSIMカードをSIMフリー版iPhoneに差し込んで利用しようというわけです。そこでここでは、私がSIMフリー版iPhone 4Sに乗り換えた際の流れをご紹介します。

※本記事は2012年6月30日時点のものであり、変更となる可能性があります
※あくまで私の体験記であり、環境や状況によって異なる可能性もあります


■事前準備―Android端末編
iPhone 4Sへ乗り換えるための事前準備です。まずは、電話帳のバックアップ。これはデフォルトでインストールされていたアプリ「電話帳コピーツール」を使ってmicroSDカードにエクスポートしました。次にメール。これもspモードメールアプリからmicroSDカードにエクスポートします。撮影画像などは最初からmicroSDカードに保存していたので、問題なし。

電話帳のエクスポートに使った「電話帳コピーツール」
電話帳のエクスポートに使った「電話帳コピーツール」


■事前準備―メール準備編
キャリアメールをiPhone 4Sでも使うには「iモード」「iモード.net」の契約が必要です。また、データ通信を行うために「moperaUスタンダード」の契約も必須。さらにiモード.netの設定時にワンタイムパスワードがiモードメール宛に届くため、ガラケーなどで受信する必要があります。

iPhone 4Sでキャリアメールを利用するなら必須のiモード.net  http://imode.net/
iPhone 4Sでキャリアメールを利用するなら必須のiモード.net
http://imode.net/


■SIMフリー版iPhone 4Sの購入
インターネット販売店でiPhone 4S白(64GB)を購入しました。値段は本体7万円+関税2500円くらい。注文してから中2日くらいで到着しました。シリアルナンバーを確認したところ、香港版であることが判明。なお項目は分けていますが「事前準備―メール準備編」とほぼ並行で進めています。


■ドコモショップでの手続き
FOMAプランよりXiプランのほうが料金面でお得になることから「タイプXi にねん」「Xiパケ・ホーダイ フラット」に契約変更。さらにSIMフリー版iPhone 4Sで利用する旨を伝え、microSIMカードに交換してもらいました。「iPhone 4Sでの利用に関して保証はできない」「月々サポートが適用外となる」と注意を受けましたが、特に問題なし。なおインターネットで調べると「技適マークの確認を要求された」という意見を目にしましたが、私は求められませんでした。店舗によって違うのでしょうか。

iPhone 4Sでは「設定」→「一般」→「情報」→「認証」で技適マークが確認できます
iPhone 4Sでは「設定」→「一般」→「情報」→「認証」で技適マークが確認できます


■本体設定
microSIMカードを挿入し、電源オン。最初の言語設定画面で日本語を選べば、あとは特に問題なく設定できました。購入時のiOSがバージョン5.1だったため、5.1.1へのアップグレードも同時に行っています。


■メール設定
iモード.netを使えばブラウザ上でキャリアメールが使えますが、少々めんどう。悩んだ結果「imoten」を使うことにしました。設定がかなりたいへんですが、詳しく解説しているWebサイトがあったためクリアできました。感謝です。

【くずのは探偵事務所 imotenもくじ】
http://www.kyoji-kuzunoha.com/imoten-index


■電話帳設定
エクスポートした電話帳データ(「****.vcf」というファイル)をGmail上にインポートしたのち、iTunes上から「情報」→「連絡先を同期:Google Contacts」と選択し、iPhone 4Sにインポート。姓名が逆に登録されたりふりがながおかしかったりといくつか問題はありましたが、すべて人力で修正しました。

「連絡先を同期」にチェックを入れ、「Google Contacts」を選択
「連絡先を同期」にチェックを入れ、「Google Contacts」を選択


■AppCare+ for iPhoneの加入
海外版iPhone 4Sということもあり、念のためAppCare+ for iPhoneにも加入しようとApple Store銀座に行ってきました。私のように販売店で購入した場合、販売店がAppleから購入した時期から30日以内でないと加入できないとのことでしたが、なんとか大丈夫でした。さらに「AppCare+ for iPhoneを提供していない地域のiPhone 4Sは加入できない」「地域によっては部品が異なるため故障時は現地に行く必要がある」など言われましたが、色々調べてもらった結果「大丈夫ですね」と言われて無事に加入。後日、Appleのサポートセンターに確認したところ「故障時は日本のAppleStoreで受け付ける」と回答をいただき、安心しました。

先日届いた登録書
先日届いた登録書


■まとめ
以上により、iPhone 4S上でキャリアメールが使え、さらにテザリングも行えるようになりました。電波状態も安定しています。imotenの導入により別途サーバ代が月額980円(さくらのVPS 1G)かかりましたが、docomoのキャリアメールが送受信できるiPhoneアプリ「imoco」「iMoGetter」などを使えば、もう少し安くおさえられるでしょう。私のようにキャリアメールを使う必要のある方、テザリング環境必須の方は、SIMフリー版iPhone 4Sの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

一部省略されていますが、キャリア部分には「NTT DOCOMO」と表示されています
一部省略されていますが、キャリア部分には「NTT DOCOMO」と表示されています

テザリングも使えるように
テザリングも使えるように

imotenを使って自分宛にメールを送信。キャリアメールも問題なく使えています
imotenを使って自分宛にメールを送信。キャリアメールも問題なく使えています



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