■日本でも3−4−3が浸透しそうな気配
日本でも3−4−3が浸透しそうな気配がある。実際いくつかのJクラブでも、今年は選択肢の1つとして考えているようだ。

もともと3−4−3で欧州を制したのは、ヨハン・クライフが指揮するバルセロナだった。日本代表監督のザッケローニが、このフォーメーションをトレードマークに刷るようになったのも、当時のバルセロナを視察したことが影響している。そして昨年は、そのザッケローニが代表戦で試したのに続き、クラブワールドカップではバルセロナが実践。対戦相手が自陣にこもりがちになるのを想定し、見事に3−4−3(というよりは3−1−2−4)を機能させたことが、国内シーンにも鮮烈な印象を残したようだ。

本来フォーメーションとは、キックオフ時の基本形を指すだけで、状況に応じて変形していくのは言うまでもない。例えばバルセロナの場合は、圧倒的に試合を支配するから、最終ラインだけ取り上げても、キックオフ時の顔ぶれではなく、1人が攻撃参加した代わりにボランチのブスケツが下がるケースもあれば、2人に減ってしまうこともある。少なくとも「攻勢に出られる」もしくは「攻勢に出なければならない」状況の選択肢として、3−4−3は確実にクローズアップされつつある。

■いくつかのクラブが3−4−3の導入を図る

まずは確実に3−4−3に近いフォーメーションを実践しそうなのが浦和。新任のペトロビッチ監督は、広島時代から一貫して採用しているので、自ら「スペクタクルなサッカーを見せる義務がある」と浦和でも同じような攻撃的なスタイルを続けるはずだ。さらに天皇杯で準優勝した京都もシーズン途中までは3−4−3で戦ってきたし、天皇杯でベスト8に進出した湘南も反町康治前監督が採用した。

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■著者プロフィール


加部究


1958年生まれ。東京都出身。立教大学を卒業後、スポーツニッポンへ入社。ワールドカップを取材するため会社を3年で退職。以降、1986年メキシコワールドカップから6大会連続で取材を行っている。近著に『ワールドカップ全史』(コスミック出版)がある。2011年9月より、公式メールマガジンを創刊した。


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