冬季中断に入ったセリエAは、1月7日に再開する。だが、まずは2011年を総括するときだ。第16節を終えての発見は何だったのだろうか? サプライズや完全な飛躍を遂げた者まで、ベストイレブンと控えの7選手を含めた「トップ18」を、『ガゼッタ』の平均採点などから選出した。ここではMFとFWを紹介しよう。

●MF
中盤は3枚。レジスタはノヴァーラMFマルコ・リゴーニ。昇格チームのソウルであり、“頭”でもある彼は平均「6.40」だ。彼は下部リーグの選手だと考える者もいたが、セリエAでもうまくやっている。

インサイドハーフはユヴェントスMFクラウディオ・マルキージオとミランMFアントニオ・ノチェリーノ。それぞれ首位タイで並んでいるチームからの選出だ。

マルキージオはアントニオ・コンテ監督にとってプラスアルファの人材。「最高の選手」から「カンピオーネ」へと飛躍した。ストライカーのようにゴールを決めており、自由に縦へ突破している。ノチェリーノは単なる守備的ハードワーカーとの見方を否定した。リーグ戦ではマルキージオと並ぶ6ゴールを記録している。

ベンチには、柔らかい足技と見事な司令塔ぶりのカターニアMFフランチェスコ・ローディ。インテルMFマルコ・ファラオーニを首の差で上回った。

●FW
トリデンテ(3トップ)で構成。中央にはアタランタFWヘルマン・デニスを選ばなければいけない。ナポリやウディネーゼでは活躍できなかったが、アタランタでは12ゴールをマークしてセリエA得点王争いトップに立っている。30歳になって、イタリアでもその抑えることができない決定力を示している。

デニスの両サイドにいるのは、ジェノアFWロドリゴ・パラシオとパルマFWセバスティアン・ジョヴィンコだ。パラシコは6得点を記録し、平均採点は「6.67」。ジョヴィンコは彼頼みのパルマ攻撃陣だけでなく、代表もつかんでいる。

ベンチの3人はゴールゲッター。ラツィオFWミロスラフ・クローゼとローマFWパブロ・オスバルド、ウディネーゼFWアントニオ・ディ・ナターレだ。クローゼはもう若くなく、キャリアの最後としてイタリアに来たと考える者もいた。だが、ラツィオはクローゼに依存するまでになっている。彼はこれまでにないほど走り、ゴール(9得点)を決めているのだ。

ローマはリーガからオスバルドを獲得するために大金を投じた。恐れを抱いた者もいたが、イタリアのパスポートを持つ彼は、ジョヴィンコと同じ7ゴールを記録し、チェーザレ・プランデッリ監督率いるイタリア代表にも招集されている。

ディ・ナターレはぎりぎりのところでナポリFWエディンソン・カバーニからポジションを奪った。ディ・ナターレは大変な期待をかけられても、見事なパフォーマンスでそれに応えている。リーグ戦で10得点を記録。これは、ウディネーゼの総得点の半分だ。プランデッリ監督は2月のアメリカ戦で、マンチェスター・シティFWマリオ・バロテッリとコンビを組ませるべく、ディ・ナターレを代表に呼び戻すことにしている。