ベトナムが11月の東南アジア競技大会(通称シーゲームズ)に出場することが決定したとのこと。
ソースはこちら

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/Sports/215735/Vietnamese-SEA-Games-delegation-announced.html

Wall climbing, paragliding, patin and baseball will make their debut at the Games which will be held on November 11-22


ってな感じで野球の初参戦することが紹介されています。
しかし、ベトナムはまだ国際野球連盟及びアジア野球連盟に加盟していないんすよね。
BFAやIBAF主催の国際大会ではなく、総合競技大会でスポーツ連盟主催じゃないってところが盲点だったのかも(笑)
まあアフガニスタンはBFA未加盟(たぶん仮加盟的な感じだと思いますが)でBFA主催のアジアカップに出場しているのでその辺はきっちりしてないと思いますけど。
これをきっかけに加盟できるんでしょうかねえ。
たしかIBAFの査察と国のオリンピック委員会への加盟が必要だったんじゃなかったっけ。
ベトナムは社会主義国家なので、こういった連盟を作るには国の許可が必要ですし、だいたい東南アジアのスポーツ連盟って会長があんまり競技に関係ないお役人さんってパターンが多いので設立できても色々大変だと思いますが、世界への道がとりあえず開かれたのは大きい。

ベトナムは日本人の方が指導されていたという大学チームを母体にホーチミン市野球連盟ってのを立ち上げています。
一応暫定のベトナム野球連盟ってところでしょうか。
その大学チームを中心にシーゲームズの代表は編成するみたいですね。
現在、そのチームを指導していた日本人指導者はわけあって退くことになったらしく、変わりに韓国人の指導者がやってきたみたいですけど。たぶんBFAから派遣されてきたんだと思います。

実はその日本人指導者が隣国カンボジアの野球連盟役員に最近なったとのこと。
元から親善試合をするなど交流のあった両国なんですが、ベトナムのチームから退いたその方の手腕を買って招聘したみたいです。
JICAからも野球隊員の方が派遣されているみたいですし、そこらへんの連携もとれるようになったらスムーズにいくかも。

そのカンボジアもシーゲームズ参加は危ぶまれていたのですが、そのJICA隊員の方のブログによるとカンボジアも参加することが決まったようですね。
カンボジアとベトナムの対決が非常に楽しみ。
色々両国繋がりもありますし、実力的にも非常に近いと思うので。

さてその他シーゲームズ参加候補の国の近況についてもまとめておきたいと思います。

前回優勝のフィリピンは選考の結果、エドガー・デロスレイエス氏が代表監督に就任したとのこと。
正確に言えばヘッドコーチなんですがバスケの国だからなのか、フィリピン球界ではチームで一番采配の権限を握っている人はヘッドコーチなんですよね。バスケやアメフトと一緒。
マネジャーは総監督みたいなポジションなんでしょう。
確か香港もそうだったかな。
北京五輪アジア最終予選の監督会議みたいなのも、日韓台はちゃんと「監督」が来たのにフィリピンだけヘッドコーチ兼投手コーチが来たんじゃなかったっけ。日本戦前のコメントもフィリピンは監督のはいっさいないのにそのヘッドコーチのコメントはきっちりのってましたもん。
まあそれが他でもないこのデロスレイエスなんですが。
ちなみに彼はジョン・ジョン・ロブレスがチェコのオストラバ・アローズに移籍した際一緒にコーチとして引き抜かれ、1年間在籍しています。
来年秋のWBC予選も彼が指揮を執るんだとか。いったいどれくらい混血の選手入れてくるんでしょうかねえ。

シーゲームズの方はこれからトライアウトを行って代表選考するんだとか。国内リーグができてから新しい選手がどんどん出てきてますから選考の方も個人的には楽しみです。
今年のアジアAAA出場組も選出される可能性があるとも現地メディアは伝えています。

続いてタイの情報ですが

先週くらいまで日本に代表チームが遠征にきてたみたいです。

結果は

●4−5 足利クラブ
●0−6 NTT東日本
●1−4 関東学院大

その他スコアは不明ですが神奈川大学や横浜商大とも練習試合を行っているようです。
まあこれもミネベア社と日本野球連盟の支援のおかげでしょうかね。
こんな遠征ができるのは。
昨年アジア大会を指揮した村瀬さん(元河合楽器監督)がまた遠征では監督しているんだとか。
シーゲームズも村瀬さんになるんでしょうかねえ。
しかし全敗してますがスコアが思ったよりまともです。
相手がどのようなメンバーで戦ったのかは分かりませんけど
遠征メンバー見たら、だいたいいつものメンバーだったのですが、見かけない欧米風の名前の兄弟が入っていたのがちと気になります。

インドネシアの方は野中さんの後任として原田勝美氏を協会は招聘して、既に今年に入ったころからみっちり強化を行っていると思います。
地元開催ですし、金メダル取れば国の指定強化競技みたいなのになって野球を取り巻く環境も劇的に変わるらしいので結構燃えてるはずです。
まあ過去2大会はそれぞれ地元が優勝してますし期待が高まりますね。
ちなみに野中さんは国体の東ジャワ州代表監督になったとこと。

ミャンマーも基本的にシーゲームズに参加する方針とのこと。
主力選手であるヤァンパイン選手が日本の東邦ガス野球部に半年留学するなど、下準備はきっちりやってきてます。
ここも日本人の方が指揮を執るんですかね。総監督はかの有名な元国連職員の岩崎亨さんですが。
僕も岩崎さんのミャンマー野球の著書持ってます。

マレーシアは今月になって代表選考を兼ねた国内の大会を開催したとのことですね。
もちろん、参加する予定みたいです。

出欠が分からないのはシンガポールくらい。
過去2大会も確か出場してませんからね・・・

オリンピックという世界舞台から遠い東南アジア勢にとってこのシーゲームズは非常に大きな大会だと伺っています。地域間のライバル意識もあって。
それに野球競技が採用されてるのはこの地域の野球の発展において非常に大きいかもしれません。
特に優勝圏内であるタイ、インドネシア、フィリピンあたりは五輪競技である以上に意義があることなのかもしれない。

参加国もだいぶ増えてきたこの大会。
独特の熱気もありますし、予選リーグから非常に楽しみですね。
東南アジア競技大会は11月にインドネシアで開催される予定です。