ペットと飼い主の再会を支援する「MSN ペットサーチ」

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東日本大震災から5ヶ月。復興に向けて行われている様々な支援のなかには、飼い主とペットに焦点を当てた活動も存在する。

「MSNペットサーチ」は、今回の震災によって離れ離れになってしまったペットと飼い主の再会を支援するために4月より開始された。ここでは被災したペットと飼い主の再会だけでなく、飼い主を失ったペットたちの新しい飼い主探しも行っている。

本サイトでは、被災地で保護されたペットの写真、性別、保護された場所といった情報が無料で閲覧でき、「自分のペットを見つけた」「飼い主を失ったペットを引き取りたい」といった場合はサイトを通じて連絡が取れるようになっている。
ここで新しい飼い主に引き取られたときには「新しい飼い主に引き取られました」と継続して掲載されるので、元の飼い主が現れたとしても安心だ。

現在までに300件以上の情報が寄せられており、うち、飼い主が見つかったペットは全体の約3割にのぼる。現在の掲載対象はイヌとネコのみではあるが、その他小動物についても検討中だという。
TwitterやFacebookでも広く情報発信を行い、保護されたペットたちに一刻も早く引取り手が現れることを目標に活動を行っている。

ここ最近で情報の登録件数は急速に増加しているが、被災者のなかにはインターネット環境に乏しい人も多い。そういった人々のためにオフラインでの告知活動にも力を入れている。
動物愛護週間である9月20日から26日の間に全国で行われるイベントでは、チラシやグッズの配布などを予定しており、震災時に役立つオリジナルグッズも制作中だという。
そのほか、9月19日に東京、23日に大阪で行われる”動物の殺処分ゼロ”を掲げて支援するミュージシャンたちの音楽イベント「Happy Music Festa 2011」とのコラボも予定している。

このような動物支援での最終目標は、震災に限らず”ペットの殺処分ゼロ”を目指すところにある。被災したペットだけではなく、全国の恵まれないペットたちの殺処分をなくすため、こうしたマッチングサービスが世の中に広がっていくことを期待したい。
そして、ペットを飼う際には、ペットショップからの購入だけではなく、シェルターから引き取るという選択肢もあることを覚えていて欲しい。

■関連サイト
 ・「MSNペットサーチ」
 ・「MSNペットサーチ」Twitterアカウント
 ・「MSNペットサーチ」Facebookページ