バイエルン・ミュンヘンが再びトライしていることで、ラツィオはFWミロスラフ・クローゼが土壇場で考えを変え、彼を失うことになるのを恐れている。トラズボンスポルやアトレティコ・マドリーに続き、バイエルンも再びクローゼ争奪戦に戻ってきたようだ。同クラブは、彼がラツィオへ行くことをまだ受け入れていない。

ドイツ『fussball』によると、バイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲ代表取締役が、6日に再びクローゼにあと2年残留するように説得する予定であることを明かしたそうだ。すでに交渉に入っていると見られ、バイエルンのユップ・ハインケス新監督がクローゼとコンタクトを取り、来年のプロジェクトを示していると言われる。

だが、クローゼ自身はすでにラツィオと大筋で合意に至っているようだ。よって、バイエルンが考えを改めさせるのは簡単ではないだろう。特にバイエルンは、クローゼにとって重要な代表招集に向けてのコンスタントな起用を保証できないからである。

6日か、遅くとも8日までには、ラツィオにクローゼから最後の返答が届けられるだろう。もしもノーだった場合、ラツィオは再びカターニアFWマキシ・ロペスを狙うことになる。同選手の代理人はラツィオ首脳陣とコンタクトを取っており、楽観的な様子を見せている。ただ実際は、何も答えはない状態だ。

また、ラツィオはGKフェルナンド・ムスレラとガラタサライMFロリク・カナとのトレードについて、交渉の進展を待っている段階だ。ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は、少なくとも200万ユーロ(約2億3000万円)の補てん金を求めている。ラツィオはこの移籍を望んでいるが、ジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長がムスレラへの関心を明かしており、またラツィオはヤング・ボーイズからMFセナド・ルリッチも獲得する。

ムスレラの件がどうなるかを待つ一方で、ラツィオは来季のゴールマウスを託すGKを選んだようだ。カリアリGKフェデリコ・マルケッティである。ラツィオの首脳陣は先日、同選手の代理人であるベッペ・ボッツォ氏と会談した。ここで、年俸120万ユーロ(約1億4000万円)の2年契約をベースに交渉が始まっている。

ボッツォ代理人は先日、「違約金(520万ユーロ=約6億1000万円)が設定されているから、値段については交渉することがあまりない。ロティート会長やターレSDとの会談がまたあるだろう。関心を示したが、それがまた別のものになるかどうかを検討するためにね」