1日に発覚したイタリアサッカーの賭博・八百長捜査で、ローマのイタリア代表DFダニエレ・デ・ロッシの名前が浮上した。イタリア『ANSA』通信の情報によると、デ・ロッシの名前を出しているのは、1日に逮捕された元クレモネーゼ、ベネヴェントのGKマルコ・パオローニのようだ。

パオローニは複数の試合で八百長を働き、インテル対レッチェ戦でもインテルが3点差以上で勝利するようにレッチェの選手に八百長を持ちかけたと話していたことにより、すでに逮捕されている。だが、実際にはこれは失敗に終わり、インテルは1−0で勝利している。

デ・ロッシの名前が出てきたのは、パオローニに対する盗聴捜査の中だ。この中で、パオローニはジェノア対ローマ戦について話している。試合はローマが3−0でリードしてから、ジェノアが4−3と逆転勝利を収めた。ただし、デ・ロッシは出場停止でこの試合に出場していない。

現時点で、当局は、この盗聴捜査での話が重要なものとは考えていないようだ。インテル対レッチェ戦のように、パオローニが八百長に成功したと思わせるべく、見えをはっただけではないかと見られている。ローマはこの件についてコメントしないとしているが、デ・ロッシには自身の名前が出回っていることを知らせている。

一方、八百長に関わっていたとの疑いをかけられ、今回の捜査の対象となっているアタランタMFクリスティアーノ・ドーニは、『ANSA』通信に対し、「常にルールを遵守してきたという確信を持ちつつ、クリスティアーノ・ドーニは当局やスポーツ裁判がまったくの無関係であることを証明してくれると、最大限の信頼を抱いている」と、自身は無関係だとの声明を発表している。

ドーニは2000-01シーズンでも、コッパ・イタリアのアタランタ対ピストイエーゼ戦の結果を操作したと疑いをかけられたが、このときは無罪となっている。