日本の福島第1原発事故の中国への影響に関して、中国国家原子力事故応急調整委員会は8日、「中国本土では、雲南省をのぞく全省、自治区、直轄市で、日本の原発事故に由来するごく微量の放射性ヨウ素131を検出した」と発表した。中国国際放送局が報じた。

 発表では、「北京、上海、天津、河北、山西、内蒙古、遼寧、吉林、黒竜江、江蘇、浙江、安徽、福建、江西、山東、河南、湖北、広東、海南、四川、陝西、甘粛、寧夏、青海、新疆の大気からは、同時にさらに微量の放射性セシウム137とセシウム134も検出した。また、北京市のホウレンソウ、チシャの葉、浙江省のカラシナ、山東省と湖南省のホウレンソウ、広東省のレタス、海南省のチンゲンサイからごく微量の放射性ヨウ素131を検出したが、いずれも、市民の健康に危害はない」とした。

 また、「関連部門の分析を総合すると、日本の福島原発事故が中国の環境や市民の健康に危害を及ぼすことはないので、いかなる防護措置をとる必要もない」と発表した。(編集担当:村山健二)



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