就職氷河期に入社した若手社員の2人に1人が就職活動をやり直したいと考えていることが分かった。調査会社のトレンダーズ(東京都渋谷区)が、入社1〜3年以内の社会人500人に対し、「就職活動に関する調査」を実施し、結果を発表した。

 就職活動に関する自己評価を得点で聞いたところ、平均は100点満点で65 点となった。就職活動での苦戦が伝えられた入社1 年目の女性は特に低く53 点という結果だった。

 「自分の就職活動に後悔をしていますか?」と聞いたところ、43%が「後悔している」と回答し、中でも11%が「とても後悔している」と答えた。

 具体的に「就職活動で後悔していること」としては、「企業研究が甘かった」が最も多く59%。続いて「自分が将来やりたいことが不明確だった」(53%)、「情報収集が足りなかった」(47%)、「自己分析が足りなかった」(40%)の順となった。その他にも、「企業をイメージで選んだ」(19%)、「企業を規模で選んだ」(17%)、「就職ランキングに流された」(5%)といった回答も見られた。

 さらに「転職」に関する意識を聞いたところ、転職を考えたことが「ある」と答えた人は61%に上っている。入社1 年目でも、既に50%と半数が「転職を考えたことがある」とし、47%が「就職活動を、大学生に戻ってもう一度やり直してみたい」と考えている。

 就職氷河期で志望する企業に入れなかった若手社員の転職志向が、高まっているようだ。

 調査は、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県在住の4年制大学または大学院卒の有職者500人(入社1 年目120人、入社2 年目189人、入社3 年目191人)を対象として、2 月1 日〜2 月2 日にインターネットで回答を得たもの。

厳しい就活 学生の就職志望企業に変化
不足するグローバル人材 新卒採用では需給に矛盾も
卒業後3年以内の新卒扱い 賛成企業は4割弱

日本人材ニュースCarrera」は働く・学ぶ・遊ぶ・暮らす−キャリアニュースサイト。「中立公正」「確かな取材活動」で情報提供を行っています。