日本代表としてAFCアジアカップカタール2011に出場している李忠成選手が「韓国戦でぜひゴールを決めたい」と発言したことが分かった。韓国メディアは同発言を相次いで報道、同国のインターネットでは「売国奴」と非難する声もあり、賛否両論の状態だ。

 李選手はシリア戦が終わった14日、韓国メディアのインタビューに応じ「韓国との試合をぜひやってみたい。韓国や北朝鮮と試合できることを前から望んでいた」と述べ、「韓国と試合になればゴールを決めたい。私はフォワードなので勝利のためにはゴールを決めねばならない。それが私の役割」などと語った。

 李選手は2004年にU−19韓国代表として招集されたが出場機会はなく、韓国語があまり得意ではないという壁もあり、チームになじめないまま終わった。07年に帰化後、08年北京五輪では日本代表の主力選手として活躍した。李選手が日本代表に選ばれたことに対して、韓国世論は「惜しい選手」、「サッカーファンとして応援する」、「日本に帰化するのは理解できない」などと見解が分かれた。

 「韓国相手にゴールを決めたい」発言に対する韓国の世論も同様、「韓国人が韓国を相手にゴールを決めたいなんてどうかしている」と非難する声もあり、賛否両論の状態だ。韓国メディアは「日本に帰化した李忠成の“ゴールを決める”発言にネットユーザーの意見はまちまち」と題した記事は、「売国奴だ」、「言われる筋合いはない」などと対立するネット上の反応を紹介した。

 李選手は07年にすでに日本国籍を取得したが、韓国では「在日韓国人選手」として熱い視線を送っている。メディアは日本代表として初出場したヨルダン戦での李選手のプレーに対する日本の反応にも注目、「ほかの選手に比べて厳しい」との見方を示した。(編集担当:金志秀)



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