インテルのマッシモ・モラッティ会長がイタリア『スカイ』のインタビューで、あらゆるテーマについて言及した。同会長は2010年のインテルに9.5点をつけ、再びジョゼ・モウリーニョ監督への愛情を示し、ラファエル・ベニテス監督がクラブ・ワールドカップ(W杯)優勝後に不満を表したことへの驚きを見せるとともに、レオナルド新監督はチームをリスタートさせられるはずだと語った。

「2010年には9.5点をつける。モンテカルロ(でのヨーロッパスーパーカップ)に勝っていれば、10点満点だったがね。もちろん、5冠というのは素晴らしいことだ。正直、これ以上ないほど素晴らしかったと思う」

「この数日、(ジョゼ・モウリーニョ監督時代の)メールを読み直したんだが、彼とどれだけ会話していたかが思い起こされる。彼はディテールが非常に重要であることを分かっていたんだ」

「(モウリーニョ監督の退任は)自然なことだと捉えた。分かっていたことなんだ。彼はおそらく、それを私に言いたくなかっただろう。彼にとっても残念なことだったからだ。だが沈黙しながらも、お互いにこれは分かっていた。私は勝利を目指している緊張感を邪魔し、問題を起こしたくなかった。人間関係の崩壊ではなく、ほかでも優秀であることを示したいという彼の野心的選択だったんだ。だが、彼はインテルに対して大きな愛情を抱いていた。今ではプロとして彼は後悔していないと思う。興味深い選択だったからだ。だが、インテルへの愛情は変わらずに残っている」

「(クラブW杯優勝は)選手たちが大きな役割を担った。ボスが優秀でも、結局は選手たちが主役なんだ。自分たちの責任を感じ、歴史的な瞬間であり、自分たちのためにも達成しなければいけない重要な瞬間であることを理解した。彼らには、やるべきことが分かっていたという功績があるんだ」

「ベニテスの激白には驚いた。私は彼の冷静さを評価していたが、その正反対のことだったからだ。だから、理解できなかった。補強要請? そういうことを公で言うのを私があまり好まないのは、彼も知っていた。それは彼の意見であって、我々の間で議論できることだったからだ。私にできる唯一の評価は、クラブに関することであり、だからこそ選手たちに申し訳なく思う。クラブにとって最高の瞬間に、こういう状況となったこともね。それ以上のことはない」

「レオナルドの就任はインテルのファンや、誰かしらに対する挑戦などではまったくない。彼のプロ意識や人としての知的さを知っているから、このタイミングと、何よりもプロジェクトを始めるのに適した人物だと思ったんだ。期待していること? 以前にあった最大限の活気かな。肉体的な面や、驚くようなプレー、選手たちが最善の力を発揮できるところを見たい。自分の仕事をすることの幸せを取り戻させたいということだ。今のチームは少しそれを失っている。今はもう冗談を言っているときではない。リスタートする必要があり、彼にはその力があると思う」