19日のチャンピオンズリーグ・グループリーグ第3節で、レアル・マドリーはミランに2−0と勝利した。レアルのジョゼ・モウリーニョ監督は試合後、「スーパーマン対子供の試合だった。イブラヒモビッチ、ピルロ、セードルフ、ロナウジーニョ、ネスタ、ガットゥーゾに対し、ケディラ、エジル、ディ・マリア、イグアイン、マルセロ…私の選手たちはファンタスティックだった」と記者会見で話している。

スペインのメディアも同じコンセプトで試合を見たようだ。多くがミランの高齢化を指摘。マドリッドでは『アス』が「マドリーのエネルギーが老いたミランをバッサリ。ロナウジーニョは影だった」と報じ、バルセロナでは『ムンド』も「ロナウジーニョのリズムはチームメートにとってもサポーターにとっても恥ずかしいものだった」と断じている。

『パイース』は「マドリーが2分でミランを沈める。ベテランのミランに欠けているエネルギーでマドリーは飛び立った」と報じ、『マルカ』は「落日のミラン相手に勝利。マドリーの若さと力に対し、ミランは衰退している。ザンブロッタやネスタ、ガットゥーゾといった選手たちの時代は終わった」と伝えた。バルセロナを拠点とする『スポルト』は「老人病のミランはマドリーに対抗できず」、『ムンド・デポルティボ』は「年老いたミランが1分で崩れた」と、ミランに対する落胆を表している。

反対に、CL3連勝に加え、10試合で3失点無敗のモウリーニョ監督率いるレアルへの評価は高まる一方だ。『マルカ』は「ミスター・チームだ。守備は完璧、攻撃はつかまえられず、中盤も最高。マドリーはイブラ、ロニー、ロビーニョのミランを粉砕した。ディ・マリア、マルセロ、エジル、クリスティアーノ・ロナウドは素晴らしいパフォーマンスを見せ、2ゴールだったが6ゴールでもおかしくなかった」と称賛した。

さらに、「マドリーは素晴らしい試合をする必要もなく、自分たちの戦いをした。このマドリーは欧州を恐れさせている。CL開幕3連勝は2003年以来のことだ」と続け、「ロナウドはミランの恥をすべてさらした」とC・ロナウドに賛辞を送っている。