CLグループリーグ第1レグ、バルサはカンプ・ノウにギリシャのパナシナイコスを迎えた。リーガ第2節ではエルクレスに0−2と完敗だっただけに勝利でサポーターの疑念を払しょくしたい試合だった。

 前半から試合をコントロールしたバルサだったが、決定的チャンスを作りながらもフィニッシュの精度を欠き先取点を効果的に奪えない。するとパナシナイコスはGKのパントキックからシセが繋ぎ、ゴブがディフェンスの裏を突いてワンチャンスをゴールに結びつけてしまう。

 フランス代表のベテランコンビでゴールを奪ったパナシナイコスだったが、ディフェンス面で人数は揃えるものの、バルサの中盤の選手にプレッシャーをかけきれない。スペースをバルサに与えてしまったパナシナイコスは、先制点の1分後にメッシにゴールを許してしまった。

 これで一気にペースをつかんだバルサは、33分にビジャが追加点。前半終了間際にはメッシがチャビ、ペドロとのきれいなワンツーから駄目押しゴール。3−1で前半を折り返す。後半も勢いが止まらないバルサは、メッシのシュートがポストに当たりこぼれたボールをペドロが押し込む追加点。さらにロスタイムにはメッシとダニ・アウベスのコンビプレーからダニ・アウベスがヘディングでゴールを決め試合は終了。

 地元サポーターの前で大量得点を挙げ勝利を収め、サポーターを安心させたバルサ。この勢いを保ってアウェイの第3節対A・マドリー戦を迎えることになる。いつものスムーズなコンビプレー、素早い速攻を取り戻したバルサ。エルクレス戦の失態から立ち直り、ウエンブリーへの第一歩を踏み出した。

(スペイン通信)