パラグアイ戦の採点。

GK川島6.5 決定的ピンチにナイスセーブ。相変わらず当たっている。馴染んだ存在になりつつある。

DF 長友6.5 暑い中で良く走った。ただW杯のパラグアイ戦同様、対面のサンタクルスを警戒した感あり。もう少しコンスタントに高い位置をキープしたい。

DF 中澤 6.5 パラグアイの猛攻を、身を挺して防いだ。W杯前に指摘されたフットワークの乱れは解消されている。4年後は36歳。何歳まで頑張れるか。

DF 栗原 6 途中交代したが、落ち着いてプレイした。初代表時のようなドタバタ感はなし。出場機会を与えたい選手だ。

DF 内田 5.5 地味なサイドバックに埋没。形が出せなかった。

MF 中村 7 決勝ゴールをアシスト。マークを背負う動きは得意ではない。低い位置の方が生きるパッサーだと、かねてから僕は思っているが、本日の試合はその証明になる。

MF 細貝 7 原サンの抜擢に答えた。初代表とは思えぬ、馴染んだプレイで勝利に貢献。使える駒が1人増えたことは確か。間が取れればさらに良くなる。

MF 本田 6.5 1トップ下で出場したが、消化不良気味のプレイ。「0トップ」で出場したW杯の方が光って見えた。一列低く使うなら、4−2−3−1の3の左右の方がはるかに良い。技はそちらの方が光るし、決定的なプレイも発揮しやすいと思う。

MF 香川 7 直線的なスピードで本田を上回る香川は、逆にトップ下でプレイした方が良いと思う。決勝ゴールのようなプレイをもっと頻繁に見たい。スピードもあるし、ドリブルもあるし、シュート力もある好選手だと思うが、敢えて足りないところを言えば、本田のようなクセがないこと。プレイの見せ場がどこなのか、まだ見えない。全てのプレイが5段階の4。平均値は高いが、これだという十八番のプレイがまだ見えない。一つでも良いから5のプレイを作りたい。

MF 松井 6 「松井ワールド」は健在。スタンドを湧かせた。ただ、ワールドカップよりプレイの位置は低かった。4−3−「3」及び4−2−「3」−1の「3」には、得点力を含めた、決定的なプレイが不可欠。抜いてシュート! かわしてシュート! のムードが欲しい。

FW 森本 6 これまでの代表戦の中では一番存在感を発揮した。存在感という意味では、交替で入った岡崎を凌いだが、ボールを受けたとき、まだシュートのポイントが見えない。どのタイミングでシュートを打とうとしているのか。どのタイミングにツボがあるのか。確実に相手を抜くステップが欲しい。

※ 交替選手

MF 岡崎 5.5 少なくとも本日の試合では、周囲の選手からセンターフォワードとしてあまりアテにされていなかった。よりセンターフォワードらしい雰囲気作りが必要だ。

MF 藤本 5.5アクセントにはなっていたが。馬力、ドリブル&シュート力をもうワンレベル高めないと、小さくて巧い選手の1人として埋没する可能性がある。中盤の感覚を捨て、フォワードの感覚で勝負すべきだろう。

DF 岩政 6 ライバルは中澤。中澤を超えるプレイを見せないと代表定着は当面難しい。谷ライバルもいるので、時間が解決する問題ではない。いまが頑張りどころ。

MF 橋本 5.5 シュートをイメージさせる決定的なプレイを見たかった。高い位置で出場した場合は、もっと勝負したい。

MF 槙野 (採点なし)

監督 原博実代行 7

贔屓目抜きでよかった。岡田サンより、岡田ジャパンより良かった。招集メンバーに問題ありと先のブログに書いたが、先発メンバーの選出方法は上々。交代も鮮やかに決めた。

試合は面白かったし、レベルも高かった。親善試合では久しぶりに見た好試合。僕は最初の2年に限り、原サンが代表監督でも良いとさえ思う。いかなることがあっても延長なしという条件付きの2年なら。

それはともかく、ザッケローニに良い刺激を与えたことは間違いない。これが日本代表の標準的なプレイだと勘違い? してくれればしめたもの。彼に良いプレッシャーを与えたことになる。

パラグアイがそれなりのメンバーで来日し、予想以上に真剣にやってくれたことも輪を掛けたが、これくらいの試合をいつもやってくれれば、サッカーファンはさらに増えるだろう。