北朝鮮で、同国サッカー協会のソン・グァンホ副会長がこのほど、「ワールドカップ（W杯）では優勝する。親愛なる金正日（キム・ジョンイル）様が絶大な支持をしているからだ。指導者がわれわれを最後の偉大なる目標に導いてくださる」と発言した。同発言は7日、中国で紹介された。中国のインターネットでは、北朝鮮人の考え方を「おかしい」とする書き込みが、多く寄せられた。

　同記事を掲載した中国のニュースサイト「環球網」では、考えることがおかしいとの書き込みが目立つ。◆笑い声を書きつらねる◆北朝鮮人を深い中毒症状と主張◆「夜郎自大」のことわざを挙げる――などのユーザーもいる。

　負けたら金正日のメンツが丸つぶれとの指摘、優勝できなければ銃殺刑は確実とする書き込み、さらに、偉大なる指導者の寿命も分からないと主張し、国の存亡が問題になっている時にのんきな発言だとの主張もある。

　同発言を支持する書き込みもある。北朝鮮の敢闘精神は見習うべきとの意見で、自国サッカーのふがいなさを指摘したり、中国政府もいいかげんな発表をしていると主張した。中国も以前は、全世界を「解放」すると、大言壮語していたとの書き込みもある。

　中国メディアは、北朝鮮チームの属するG組にはブラジル、ポルトガル、コートジボワールという強豪国がそろっており、北朝鮮の決勝進出が不可能であることは明らかと論じ、「それでも、チームは自信に満ちている」と紹介した。

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◆解説◆　北朝鮮からは、同国以外の人にとっては、きわめて「特殊」な物の見方や考え方、各種事態が伝えられることがある。中国のインターネットでは、それに対して批判や嘲笑（ちょうしょう）の書き込みが多く寄せられる。一方で、孤立しても「敢闘精神」を失わない同国や同国民を評価する声もある。また、「中国もかつては同様だった」とする指摘も寄せられる。（編集担当：如月隼人）



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