優勝に涙のモウリーニョ だが「イタリアでは良い仕事ができない」
16日のセリエA最終節でシエナを1−0と下し、5年連続18回目の優勝を飾ったインテル。この日のヒーローは、ジョゼ・モウリーニョ監督だ。試合終了のホイッスルが吹かれると、同監督は手を天に向けながら、ドレッシングルームへ続く通路へと向かった。しばらくはスタジアム出口へつながる廊下に一人でおり、携帯電話をいじっていたようだ。その後、授賞式のためにピッチへ再び呼ばれている。
モウリーニョ監督にとっては2年連続でのスクデットとなる。これが彼を感動させたようだ。ピッチへ戻ってきたモウリーニョ監督は、イタリア王者を示すメダルを受け取ると、スタジアムにあいさつ。そしてゴール裏のサポーターの下へと向かった。その目は潤んでいたようで、ファンの拍手が彼の心を揺さぶったのだろう。
イタリア国内でのかん口令は1カ月前以上から続いているが、この日のモウリーニョ監督はマイクに向かっており、次のように話している。
「最も難しいスクデットだった。我々は5試合前から2ポイント差にいたんだ。最終節までタイトルを争ったことはなかった。最後の1分まで争うとはね。シエナがゴールを奪っていたら、すべて終わっていたんだ。インテルはリーグ戦の行方を握っていたが、その後すべてが変わった。我々にも少し責任があるが、我々だけじゃない。しゃべらない方が良いだろうけどね。いつも処分対象とされてきたんだから。今日の一戦だって、一つの発言でベンチに入れなくなる恐れがあったんだ。イタリアは私の家じゃない。良い仕事ができる国じゃないよ」
「確かに、我々はこれで2冠を達成し、ほかのチームは“ゼロ・タイトル”だ。恐怖? なかったよ。ただ、フィオレンティーナと引き分け、ローマが我々を抜いたときは、もう勝つだけじゃ不十分だと分かっていた。(ローマを下した)サンプドリアが我々を助けてくれたんだ。あれが最後のチャンスだったと思う。我々には歴史的な1週間が待っているね。持てるすべてを尽くしたい。できるだけチームにベストの準備をさせたいと思っているよ。それから休むことにする」
一方、65歳の誕生日を迎え、5年連続スクデットというプレゼントをもらったマッシモ・モラッティ会長は、「素晴らしいパーティーだね。見事なバトルだった。インテルはスクデットにふさわしかったよ。全員が幸せなんだ。まずこの若者がね…」とコメント。FWマリオ・バロテッリのことを指し、「今日の彼は素晴らしかった。彼は100%、インテルの人間だよ」と賛辞を送っている。
また、今回のスクデットがモウリーニョ監督のスクデットかと聞かれると、モラッティ会長は「もちろんだ」と返答。「もはやスクデットの数は伝説的なものとなった。だが、我々にはまだ別の戦いもあり、十分な謙虚さをもってそれに望まなければならない」とつけ加えている。インテルは22日、チャンピオンズリーグ決勝に臨むのだ。「優勝できたら素晴らしいプレゼントだね。今年最も重要な目標として、我々全員が試合に向かっている」。
イタリア国内でのかん口令は1カ月前以上から続いているが、この日のモウリーニョ監督はマイクに向かっており、次のように話している。
「最も難しいスクデットだった。我々は5試合前から2ポイント差にいたんだ。最終節までタイトルを争ったことはなかった。最後の1分まで争うとはね。シエナがゴールを奪っていたら、すべて終わっていたんだ。インテルはリーグ戦の行方を握っていたが、その後すべてが変わった。我々にも少し責任があるが、我々だけじゃない。しゃべらない方が良いだろうけどね。いつも処分対象とされてきたんだから。今日の一戦だって、一つの発言でベンチに入れなくなる恐れがあったんだ。イタリアは私の家じゃない。良い仕事ができる国じゃないよ」
「確かに、我々はこれで2冠を達成し、ほかのチームは“ゼロ・タイトル”だ。恐怖? なかったよ。ただ、フィオレンティーナと引き分け、ローマが我々を抜いたときは、もう勝つだけじゃ不十分だと分かっていた。(ローマを下した)サンプドリアが我々を助けてくれたんだ。あれが最後のチャンスだったと思う。我々には歴史的な1週間が待っているね。持てるすべてを尽くしたい。できるだけチームにベストの準備をさせたいと思っているよ。それから休むことにする」
一方、65歳の誕生日を迎え、5年連続スクデットというプレゼントをもらったマッシモ・モラッティ会長は、「素晴らしいパーティーだね。見事なバトルだった。インテルはスクデットにふさわしかったよ。全員が幸せなんだ。まずこの若者がね…」とコメント。FWマリオ・バロテッリのことを指し、「今日の彼は素晴らしかった。彼は100%、インテルの人間だよ」と賛辞を送っている。
また、今回のスクデットがモウリーニョ監督のスクデットかと聞かれると、モラッティ会長は「もちろんだ」と返答。「もはやスクデットの数は伝説的なものとなった。だが、我々にはまだ別の戦いもあり、十分な謙虚さをもってそれに望まなければならない」とつけ加えている。インテルは22日、チャンピオンズリーグ決勝に臨むのだ。「優勝できたら素晴らしいプレゼントだね。今年最も重要な目標として、我々全員が試合に向かっている」。